2度目の結婚
最初の結婚の前には、父親とお見合いのことで、口論を繰り返していた。
バツイチになり、結婚は懲りていた。
しかし、一人になり、寂しい気持ちも出ていた。
矛盾しているが、お見合いを拒否する気持ちも薄れていた。
1年後、別の女性を紹介された。
愛嬌のある顔立ちであったが、最初の彼女のようなときめきは、やはり無かった。
ただ、この女性は話好きで、親身に話を聞いてくれる人であった。
その前の離婚の騒動もあり、寂しく暮らしていた。そんな時に、この女性と出会った。
自分は、本来は家庭的な女性を求めていた。
しかし、この当時は、前2人の女性との関わりによる苦い思いがあり、真逆の女性を選んでいた。
この彼女は、外に出ないと気が済まないタイプであった。経済観念も大雑把なところがあった。
私は、かなり迷った。結果、2度目の結婚を決断していた。
結婚後、価値観の違いから、やはり衝突することは多かった。
結婚してみないと分からないことは、多かった。育った家庭環境による考え方の違いも表面化した。
(判断は、間違っていたか) そういう気がしていた。
しかし、相手のことを思いやる対応を心掛けていた。
その結果、破綻せず、現在まで結婚生活は続いている。20年来の連れ合いになっている。
家族は、結婚翌年に生まれた娘が一人いる。素直に育ってくれた。 その点では、嫁さんと周りの人に感謝している。
長くいたこの町だったが、転勤が決まった。 同じ県の県庁所在地に住むことになった。




