表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
27/50

無言の彼女

 更に次の日に電話したところ、彼女が取り合ってくれなかった。


ようやく事の重大性が分かった。現状認識が甘すぎた自分は、その夜に彼女の家に押し掛けた。


それまでとは違い、所有していたスクーターで彼女の家の前まで行った。


彼女に無断で押し掛けた。


彼女は怒っていた。初めて彼女が見せた態度であった。


彼女は、夜の食事の後片付けをしており、終わると奥の部屋に行ってしまった。


自分には目もくれずに。


ご両親に、この前の非礼を詫びた。


菓子折りは、近くのスーパーで買っていった。


父親が、「(君が)頼りないから、頑張らないと」 のような内容のことを、自分に話した。


その時は、聞き流していたが、今思うと彼女とご両親の間で、話をしたと思う。


「あの男では、頼りないから、お前(彼女)には合わないぞ」 


父親がそれくらいのことを言っていたかも知れない。


結婚のことで揺れていた彼女も、自分との関係を断ち切る決心を固めていたのだろう。


自分が行った時は、もう遅かった。今思えば。


しかし、あの時の自分は、まだ大丈夫と勝手に思い込んでいた。


自分のその後の人生に、彼女がいないことになるとは思っていなかった。

次回は、ついに・・・


自分にとって、避けたかった現実です。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ