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花・鳥・風・月

作者: Libra


ここは、森の奥、人には見えない小さな小さな花畑です。

私は花の妖精、色とりどりの花の世話をしています。

ある日のこと、小鳥が一羽花畑に迷いこんできました。

そっと、花のかげからのぞいていると、

バタッと小鳥が倒れてしまいました。

びっくりして、思わず、姿を見せてしまったわたし。

小鳥が

「妖精さん、お腹が空いて、動けません」

と、

わたしは、花の蜜を集めて、小鳥に飲ませてあげます。

妖精が育てた花の蜜は、ひとくち飲めば、元気100倍です。

小鳥は、みるみる元気になりました。

小鳥から聞く、外の世界の話しは、とても楽しくて、




わたしは 小鳥に恋をした


とても楽しくふたりで過ごしていました。


このまま ずっとふたりで過ごしていたい。


小鳥の唄に合わせて花々が咲き誇る。


でも 妖精と小鳥は 結ばれる事はない。


妖精は ひとり泣いていました。


陰からそれを見ていた 小鳥。


風の妖精が ふたりの恋を優しく見守っている。


優しい風を花々におくる。


小鳥の唄に合わせ花々が優しく揺れる。


風の妖精が 遠い国から聞いた話し


月に向かって飛んで行き 


新月の夜 月に願いをすると 願いが叶うと、、、


それを聞いた小鳥は


月に向かって飛んで行った。


ひたすら高く高く


小鳥は ちから つきた。


花の妖精は、悲しみに暮れて


花々も皆枯れてしまった。


風の妖精は 花の種を月まで飛ばす。


毎日毎日




      花 の妖精は


      鳥 になり


      風 にのり


      月 に向かって飛んでいる




    小鳥と一緒に


    月には一輪の花が咲いている







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― 新着の感想 ―
[一言] 素敵なお話ですね。童話のような絵本に出来そうです!
[良い点] 命がけで花の妖精の願いを叶えようとしていたなんて、小鳥はそれだけ花の妖精のことが好きだったんでしょうね。 鳥と妖精のままでは決して結ばれなかった両者だったので、このラストは一種のハッピー…
[良い点]  御作、拝読させていただきました。  「花鳥風月」という何度も歌や創作で使われている題材でありながら、筆者様独自の幻想的で切ない世界観に昇華して描ききっている点に、新鮮さを感じました。  …
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