第7話 2人目に出会う第20階層
階層20
ダンジョン攻略を開始してから、一週間が経った。
ダンジョン内には5層ごとに、入り口に戻れるワープゲートがある。そのため、不眠不休で攻略するはめにならない。とてもありがたい。
ワープゲートで入口に戻った者が、再びこのダンジョンの中に入ると、どういう原理なのか続きの層にワープさせてくれるのもありがたかった。
というわけで、今日も仲間と共にダンジョンを攻略することになった。
ダンジョンの中では、様々なトラップやモンスターが待ち構えている。
だから、死と隣り合わせの危険な状況に陥るのは日常茶飯事だった。
「危ないっ」
「モンスターに囲まれたわ。くっ、さすがにもう少し仲間を増やすべきだったかしら」
何度目になるか分からないピンチに陥った時、攻略対象その二が登場した。
しかもただ登場しただけではない、危ないところを助けてもらったという、おまけつき。
「大丈夫か」
「手助け、ありがとうございました」
さすがに一人目の時のように、無視するわけにはいかない。
恩があるので、相手が仲間になりたそうな目で見てきた時に、しぶしぶパーティーに加えることになった。