エピローグ
ダンジョン踏破後。
パーティーメンバー達は、それぞれの道に歩いていく。
ここで、友好度が高かったメンバーが、主人公に告白するのがゲームの流れだった。
だが、私はあまり恋愛事には触れてこなかった。
そのため、パーティーは普通に解散。
それぞれの道を歩く事になった。
私に告白する人間は一人もいない。
別にさみしくなどない。
愛だの、恋だのなんて、興味なかったし。
ただ、あれだけ苦楽を共にした仲間が、いなくなる時には一瞬過ぎて、少し呆然としてしまっただけだ。
重たい足を引きずりながら私は次のダンジョンに向かった。
しかし、
そこにはいた。
奴等が。
「や、遅かったね」
「待ちくたびれたぞ」
「寂しかった」
え?
何でいんの?
って顔をしたら、攻略対象達、ゼノス・ラスト・アースターがコメント。
最後に、それぞれやりたい事言い合ったじゃん。とか。
それで、私が次のに挑戦したいダンジョンの名前言ってたじゃん。とか。
だから現地集合だと思って。とか。
まぎらわしい!
私は、以心伝心でしょ?どやっ。なんて顔をしている彼らの頭を順番にはたいて置き去りにしていった。
ちょっとだけ、嬉しかったけど、絶対彼等には言ってやらない。