第二幕 作戦会議
一幕とは別の国の話です。
ジメジメとした洞窟の中私と彼女は地図を広げ話し合っていた。
「はぁーもぉー良いだろ!!」
「駄目よエイス・・・どんな人が参加しているか分からないでしょ・・・」
デイトナルズフィレナ帝国から愛され聖戦に参加することになった。
「そんな考え込んだって意味無いだろ?だから私が偵察してくるから____」
「だーめ」
「ミネルヴァのケチー」
「ミネルヴァって呼ばないでって言ったじゃない・・・」
アテナレス・ミネルヴァ・・・それが私の名前で彼女の名前がエイス・ロン・ギヌス・・・
国王の命により愛され聖戦へ参加したは良いが・・・
「他国との協力関係を作るべきなのだろうか・・・」
「はぁ?そんなの良いって!!私だけで十分!!」
「いくらあなたでも他国の選りすぐりの騎士や魔法使いを相手に無傷は無理でしょ?」
確かにエイスはそこら辺の騎士の群れなんて一捻りだろうが相手は選抜された騎士や魔法使い・・・個人がどれだけ強かろうが集団には不利だ。
「それならミネルヴァも戦えば良いじゃん」
「私は無駄な争いは避けたいだけよ・・・それとそろそろ呼ぶならアテナって呼んでくれるかしら?」
「はいはいアテナ様」
彼女は岩の上に座り込み足を組む。
私はずっと地形の書かれた紙を眺めていた。
「そんなの見て楽しいか?」
「楽しくて見てるわけじゃないわ・・・やっぱり確実に味方にするならこの国かしら・・・」
そう言って紙の上に指を置くとエイスは岩の上から飛び降り紙を覗き見る。
「・・・ここって・・・アイルツォセス王国・・・あの平和ボケ国王の国か・・・役に立つのか?こんな所の選抜騎士なんて」
「平和ボケしてると言っても白の騎士団の団長は相当な力みたいよ・・・」
イリニ・トラゴディア・・・他国との交渉時にその国に裏切られ敵地の真ん中で唯一生き残り国に戻った・・・しかもその時彼女は敵を傷つけることも無く帰還してきたという・・・
「あなたは敵に囲まれたら相手を傷つけ無いで抜け出して自国へ戻れる?」
「私は無理・・・すぐに手が出ちゃう・・・何人かは殺しちゃうかも・・・」
「なら決まりね・・・目指すはアイルツォセス王国・・・」
私達は他国と同盟を結びながら勝利へ近づくことにした____