第7話 悪の9月
夏休みに念願のデートに行った僕。
そして楽しかった夏休みは終わってしまった。
そして、誰もが思わなかった最悪の9月がやってきた。
―9月―
まだ最悪な月とは知らない僕は学校に行った。
学校では、みんな顔が真っ黒に焼けていた。
夏休みの話、部活の話、勉強の話など色々話ていた。
ちなみに、僕のとこのバド部は県大会まで行ったが負けてしまった。
もう部活は引退した。
主将の座を後輩に譲った。
そして、勉強に追われる毎日になるのだ。
僕は、体育館に行き、校長の有難い話?を聞いていた。
校歌を歌い、部活動生の表彰をして、始業式は終わった。
学校はすぐに終わり、ミキを待つためにいつもの場所に行った。
ミキが来るといつも通りに帰った。
花火のこと、高校のことなどを話ながら帰った。
月日は流れ、9月中旬
いつも通り学校に行ったが、僕はちょっと不機嫌だった。
毎日来るメールが来なかったからだ。
なぜだろうと思いながら、僕は学校へ向かった。
学校に着くと、ミキの教室に行った。
だがミキはまだ来てなかった。
チャイムが鳴ってもこなかった。
僕は昨日メールが出来なかったのは、風邪かなんかで出来なかったのだろうと思った。
だから今日は休んだんだ、と思った。
そう、思いたかった・・・
2時間目が終わり、10分休みを友達と話しているとき、僕の隣にケイコが来た。そして、僕に手紙を差し出した。
「これ、読んどって、あとショックをうけんようにね・・・・」
ケイコはなぜか暗い顔をしていた。
さすがに今見るのは、友達がからかってくるので、授業中に読もうと思った。ちょうど次の授業は数学、計算を解いていれば怒られることも無い。
『キーン コーン カーン コーン』
チャイムが鳴ると、席に着き、数学が始まった。
計算をさっさと解くと、僕はポケットに入れた手紙を出して、読んだ。
そこには、ものすごいショックを受ける事が書かれていた。
『昨日の夜にね、ケイコの家、火事になったみたい・・・
全焼ではなかったけど、家の中は黒こげらしんよ
リホームすれば何とか直るらしいけど、かなりショック受けとる見たい
だけ、助けてやって・・・
あと、メールは火事のせいでパソコンが水をがぶって壊れたらしいけ注意してね』
と書かれていた。
僕はあまりにビビッて机から飛び出そうな感じだ。
学校を抜け出したくても、6時間目は大事なテストだ。
僕はどうしたらいいのか分からなくなった。
「おい、棚木ココの問題を解け」
僕は、黒板の前に行くと、チョークを持ち、問題を解いた。
僕、棚木 悟は今ショックで元気がまったくといっていいほど無かった。
(名前は変えておりますのでこれは、本名ではありません)
「よし、いいぞ机に戻れ」
僕は席に戻った。
2時間目終了のチャイムが鳴ると、僕はケイコのとこに行った。
「なぁケイコ、ミキは大丈夫なのか?」
心配だったことを聞く。
「ミキたちには怪我はは無かったらしいけど、やっぱりショックやったみたいよ」
「そうか、今はどこにいるかわかるか?」
「今は近くのマンションに住んどるらしいけど・・・」
「わかっかサンキュウ」
僕は席に戻った。
そして学校が終わった。
僕は自転車にまたがり、ミキの家のとこまで行った。
ミキの家の回りは焦げてはいなかったが、家の窓からは電気の明かりも無く、黒色が見えている。
ミキの今住んでいると思われるマンションに着いた。
チャイムを押したが誰も出てこなかった。
僕はしょうがなく自分の家に帰った。
本文にもありましたが、名前等は変えております。
ついにこの月がやってきました。
まだまだこのほかにも最悪は続きます。
次回をお楽しみに・・・