第11話 分かれの前日
いろいろあった9月も過ぎたように思えたが、ミキからの返事が返ってこなくなった。
9月も終わり、いつもと変わらない道。
いつもと変わらない先生、友達。
でも変わるのはミキだけだった。
いつも待ち合わせしていた川の河川敷にもいない
帰り道はもの寂しいものだった。
つい5ヶ月前まではこの風景だったのに・・・
メールを送っても返事はない。
話しかけようにも逃げてしまう。
どうしよう・・・
僕は考えた。
その結果、ケイコに頼むことにした。
ケイコに声をかけてミキのことを話した。
でも何かちょっと切れ気味だった。
そして、相談にも乗ってもらえなかった・・・
どうやらミキと喧嘩をしたみたいだ。
家に帰り、ミキに喧嘩の事を送った。
そうすると、10日以上ぶりにメールの返事が返ってきた。
「何でその事しっとるん?」
「友達から聞いた」
そして、何故喧嘩をしたのか、何故メールを無視したのかを聞いた。
その理由は喧嘩の原因はよくはわからなかったが、軽い遊びが喧嘩になったらしい。
仲直りさせようと思ったが駄目だった。
もうひとつのメールを無視した理由は、僕に喧嘩をするなっと言ったのにミキが喧嘩をして、自分を責めていたみたいだ。
「そんなに自分を責めるなよ」
「うーんでも・・・そうやね。今まで自分が情けなかったけど、喧嘩くらいは誰でもするしね。ゴメンネメール無視して。また明日から一緒に帰ろうね」
「うん。明日一緒に帰ろうね」
久しぶりのミキとのメールだった。
嬉しかった。
嬉しい気持ちのまま僕は眠った。
―次の日―
学校では久しぶりにミキと話した。
やっぱりこっちのほうが楽しい。
うんそうだ。
ミキはケイコに喧嘩の事を謝った。
僕はケイコは許すだろうと思った。
だが予想外の展開だった。
「いや、本当に謝りよんやったら土下座してよ。」
僕は一瞬前が見えなくなった。
だがすぐに我に戻った。
「おい、ちょっと待てよ。なんで土下座なんだよ」
ミキはちょっと泣きそうな感じで、怒っていた。
「なんで、誤ったのに土下座とかせないけんの?いい加減にしてよ」
「別にだれも謝ってとか言ってないし」
その時、ミキの左手がケイコのホッペに直撃した。
すかさずケイコがミキの左ホッペにビンタをした。
そしてはじめてみる女性同士の殴り合い・・・
僕はすぐにとめに入ったが、駄目だった。
2人を離そうにも駄目、押さえ込もうにも相手は女性・・・あぁどうしたらいいんだろう・・・
「コラー喧嘩をしてるのは誰か!!!」
怒声が響きわたった。
バドの顧問の先生と僕が一番信頼していた学年主任の先生だった。
すぐに2人とも指導室に入れられた。
僕は保健室でまっとくように言われた。
保健室では看護の先生が仕事をしている。
そして、なぜか仕事を手伝わされた。
ガーゼを入れ替えたり、書類をまとめたりしていた。
そこに学年主任の先生が僕を呼びにきた。
どうやら、喧嘩の事を聞きに来たらしい。
僕は全部話した。
学年主任の先生は納得しないまま指導室にもどった。
僕は帰るように言われた。
先に川の河川敷に行く事にした。
太陽も早く沈み、風景は夜になった。
どれくらいの時間がたっかかわからない。
ミキは来なかった。
かえってメールをしたが、帰ってこなかった。
すみません
1ヶ月も更新できなくて・・・
えーついに次話が最終話です。
更新はなるべく早くしたいですが、遅れるかもしれません。
楽しみに待っていてください!!!
なお、ご意見・ご感想を書いていただけると嬉しいです