第10話 悪の9月―最終曲―
―朝―
いつもと変わらない、晴れ模様。
ちょっと肌寒い温度です。
9月も残り2日で終わる・・・そう思っていた。
でも、9月最後の日は、最後の悪夢の日だった。
―学校―
僕たちの学校は、昼休みに手作りのバットに、紙を丸めてガムテープを張ったボールで野球をするのがブームだった。
給食を食べ終わると、靴に履き替えて、学校の中庭みたいな所で野球をする。
2・3階で1・2年が僕たちを見ている。
応援しているのかよくわからないが、ものすごい人だかりだった。
そんなある日に、僕達の一つ下の学年の2年が見ていた。
2年はものすごく荒れているので、3年もあまり相手にしなかった。
ピッチャーがボールを投げた。
バッターが打つと2年が見ていたところにボールがいってしまった。
僕はやばいなと思った。
2年はボールを拾うと、こっちに思いっきり投げてきた。
そのボールは誰にも当たらなかった。
でも、当たらなかったのが気にくわなかったのが知らないが、2年が中庭に下りてきた。
「おい、こんなとこで野球やっていいのか、先輩」
ものすごく嫌な言い方だった。
2階で文句を言う後輩
「あんま調子に乗るなよ」
そうゆったのは、タカシだった。
それにつられて、3年も言い返した。
2年もさらに文句を言ってきた。
そして、2年が1階に下りてきて喧嘩になってしまった。
激しい殴り合いだった。
先生が止めに入って、一旦喧嘩は終わった。
でもこれだけでは終わらなかった。
5時間目が終わり、10分休みになった。
僕は1組にいた。
すると、いきなり大群で2年が入ってきた。
僕はこれはまずいと思った。
タカシが2年の前に行った。
「何かっちゃ、ここは3年の教室やぞ早く自分の部屋に帰れ!!!」
「はぁお前に用があるんだよ。放課後体育館裏に来い!!!」
今時、体育館裏に来いなんてあるんだなと僕は思った。
でもこれは早くとめないと大変なことになると思ったので、タカシを一旦2年から離した。
『キーン コーン カーン コーン』
チャイムが鳴った。
2年は文句を言ってから教室に帰っていった。
でもタカシの怒りは頂点に達していた。
「次来たら絶対に殺す」
そういって教室に帰っていった。
僕も急いで教室に帰っていった。
6時間目も終わり掃除になった。
タカシはまだ怒っていた。
掃除も終わり、ホームルームになった。
ホームルームも終わり、下校。
校門前には僕の予想通り2年がいた。
そこにはタカシもいた。
喧嘩がまた始まっていた。
僕は急いで止めに入った。
タカシと2年をまた離した。
でも喧嘩が止まることはなかった。
県下の中でいきなり、1人の2年が僕を殴ってきた。
僕は意味もわからずに地面に叩きつけられた。
僕も意味もなく殴られたので、ちょっと腹が立って殴り返した。
喧嘩をしていると、先生が来た。
「コラ!!!何しとるんだ、馬鹿者!!!」
喧嘩が止まった。
そして、職員室へ・・・
1時間近く怒られた。
1時間も帰るのが遅くなったので、ミキが待っていてくれているか心配だった。
僕とミキとの待ち合わせ場所は、川の河川敷になっていた。
ミキは待っていてくれていた。
「遅い!どこ、におったん?」
「わりっ、怒られよった」
「なんで?」
僕はミキにさっきのことを全部話した。
ミキはため息をついてこういった。
「もう、高校近いんやけ、喧嘩やめな高校行けんくなるよ」
痛い言葉だった。
「はーい」
といって帰った。
やっぱりミキは助かる
―次の日―
朝、天気は曇り
僕は学校に向かった。
校門にはやっぱり2年がいた。
そして、絡まれる。
まったくめんどくさいものだ。
2年は文句を言っているが、聞こえないふりが一番。
そして逃げる。
教室に向かっていると昨日喧嘩を止めた先生がいた。
「もう喧嘩はするなよ」
がみがみゆわれるかと思ったが言われなかった。
僕はほっとした。
―3時間目―
苦手な英語が終わり、ダラーとしているとまたまた面倒な事に2年が入ってきた。
そして何も言わず、僕の胸ぐらをつかみ、殴られた。
さすがに頭にきて殴ろうとしたが、昨日の言葉がよみがえってしまった。
「もう、高校近いんやけ、喧嘩やめな高校行けんくなるよ・・・」
僕は右手を納めた。
殴れなかった。
廊下にはミキがいた。
左手で口を押さえていた。
2年は殴ると帰っていった。
いらいらはしたが、ぐっと我慢した。
廊下にはミキの姿はもうなかった。
帰り道にもミキはいなかった。
それから9月は過ぎていった。
でも帰り道にはミキの姿はなかった。
ずっとずっとまっていたがこなかった。
その日々が10日以上過ぎた・・・
すいません、1ヶ月も更新できませんでした。
ちょっと受験があったもので・・・
まぁ終わったのでどんどん更新して行きたいと思います・