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SEVENTH RULE  作者: 新垣真守
2/2

開始宣言

 翌日


なんだかんだ言ってクラス全員が教室に集まった。

だがおかしなことに、他のクラスの連中はおろか20人近くいるはずの教師、部活動にいそしんでいるはずの後輩たちもいないようだった。


そして突如、全クラスメイトのいる教室に謎の煙が立ち込める。


叫ぶ女子たち。慌てふためく男子たち。窓を開けようとする者、戸を開け教室を出ようとする者、その反応はさまざまであった。俺はなにも考えず、いや考えることなどできず教室の外を目指した。


しかしその足は思うように動かせず、俺はそのまま意識を失った。


意識を取り戻し、俺が初めて聞いたものは悲鳴だった。

見たものは学校の体育館の天井だった。


数秒の間頭が働かない。いったいなにが起こったのだろうかと思った。


謎の煙を思い出したが、依然わけがわからない。


そこで俺は周囲を見渡した。


ここは体育館の中心部だった。

そして、その中心部にクラス全員が集まっていた。

まだ意識のない者、俺と同じように困惑している者、檀上をみて顔面蒼白になっている物、友達を起こそうとしている者、現状はこんな感じだ。


檀上を見ている者・・・・


俺は体育館の後ろを見る向きで起きた。270度くらいは見渡したが、背後にある壇はまだ見ていなかった。


恐る恐る、顔面蒼白の理由を確かめに、俺は180度向きを変えた。


そこにあったのは


卒業式で卒業証書を置き、長い話をする校長の前にいつもあるあのおおきな教壇のようなものがあった。


だたしそれは・・・・


        担任の頭を乗せていた。


血の気が引いていく。今までの18年間、体験したことのない感覚に襲われた。


この恐怖体験は、俺がしたように徐々に周囲に拡散していった。


ようやく全員に拡散した頃合いを見計らったように、


キーンコーンカーンコーン


聞きなれたチャイムが12:00に鳴り響いた。


茫然としていた脳が再び活動を開始する。


「あぁーーあぁーー」


ボイスチェンジャーを通した声でなぞの放送が流れる。


俺たちは思わず頭上の大きなスピーカーを見上げた。


「SEVENTH RULEの開始です。」



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