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嫉妬!?

久しぶりの投稿です。

お気に入り登録して下さっている方、遅くてスミマセン。

今後ともよろしくです。

 秋風が吹き、綺麗に色づいたイチョウの落ち葉が公園の広場に所々に落ちている。

 土曜日の昼下がり、バイトの休憩時間。久しぶりに兄貴と一緒にお昼基、ハンバーガーを食していた時の事……。


「それで急に黙っちゃって……」

 私は昨日の王司の態度が気になって、兄貴に相談していた。

「うーん。お店のリーダー(準)と内緒話を彼氏の前でしたら急に黙り込んだってこと?」

同じベンチに腰掛け、スーツを着て長い足を組んだ兄貴が(なんかハンバーガーがそぐわないけど……)にっこり笑って私に言った。

「……まあ……そう言う事になるのかな?」

「美波~~。おまえね~~。鈍感……。それは嫉妬って事じゃないのかな?お嬢さん」

「え?」

「例えば、彼、王司君が美波の前で女友達とひそひそ内緒話していたとする。そして美波が「何話していたの?」と聞いて答えなかったら美波はどう思う?」

「……何か嫌……かも?」

「そうだね。面白くないね。それはどうして?」

「自分に教えてくれないから」

「うん。それともう一つ。」

「…………何?」

「二人が仲好さそうで嫌じゃないの?」

 そう言うと兄貴は最後の一口を口に入れ、ハンバーガーを包んでいた紙をクシャクシャと丸めるとコーヒーを飲んだ。

「……仲好さより自分に教えてくれないことの方が嫌!」

「…………」

 フーッと兄貴はため息を付いた。

「王司君気の毒だな……。しょうがないのか、二人は始まったばかりだし……」

「?」

「美波が嫉妬という気持ちが分かるのも、どうやらもう少し先のようだ」

「……嫉妬……?」

 こくりとコーヒーをもう一口飲む。

 つられて自分もホットミルクティーを飲んだ。

「美波はかわいいね。……たぶん、こんな美波だから王司君は好きなのかな?」

 そう言うと私の頭をなでなでした。

「……?何よそれ……?」

 私の顔を見て兄貴は笑っている。

 私は、まだ食べかけのハンバーガーをがぶりと口に銜えた。

(何よ……子ども扱いして……)

 それでも悪い気はしなかった。本当に私の事をかわいいと思っていることが兄貴の手と表情から伝わったから……。

「あっそうそう。俺、来週からシンガポール出張だから、しばらく会えないけどメールくれれば返信する。またいつでも相談にのるよ」

「え?どれ位?」

「2週間位かな……土産買ってくるよ」

「そうなんだ……寂しいな……」

「かわいいこと言わないの」

 そう言うと兄貴は組んでいた足を解き、立ち上がる。

「……美波、あんまり彼氏意外と仲良くするなよ」

「え?」

「美波はかわいいから兄貴は心配なんだよ……」

「な、なに!?」

「クスッ、その天然なところがね……」

 笑うと兄貴は、また私の頭をなでなですると行ってしまった。

(…………かわいい?……私が?……天然?)

 嬉しさ反面、意味不明反面、何なんだいったいわからない――。

(……そう言えば、前にも隼さんに同じような事いわれたような……)


 しかしながらしばらく、バイト中に兄貴に会えないのは寂しいと思う美波であった。





――To be continued 





読んでいただきありがとうございます。

続きます!

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