ベリー・ショート・ストーリー
*論争以前
地球温暖化が進行している昨今、我々はどうするべきだろう。
環境学者は言った。
「改めなさい。世界の為に」
商人は言った。
「改めなくていい。安く、大量に作る為に」
それを聞いた農夫は思った。
「何だっていい。生活が楽になるのなら」
*見解の違い
ある日、夜空を見上げると、僅かずつ動く光を見つけた。
愚者は思った。
「あれはたぶん、飛行機に違いない」
識者は思った。
「あれはきっと、人工衛星だろう」
子供は言った。
「あれは、UFOだ!」
*知りたいこと
知ったからこそ、悲劇が起きる。あるいは、知らなかったからこそ、悲劇が起きた。
賢者は言った。
「世界には、知るべきでないことがある」
知者は言った。
「世の中には、知らなければならないこともある」
それを聞いた愚者は思った。
「知らなければ、分からないではないか」
*可哀そうなお人
幽霊、いるのかいないのかいまだにはっきりとしない。
霊能者は言った。
「幽霊はいるのです。事実、霊によって私は様々なことを成し遂げました」
科学者は言った。
「幽霊は存在しません。いるという蓋然性が低いからです」
それを聞いていた怖がりは思った。
「私の前で、そんな話はしないで……」
*あとがき
ある日、ユーザーページを見てみると、相互お気に入りになっていました。
驚いた僕は、何か作品を投稿しなければと思いました。
この作品を気に入らなかった人はこう言うかもしれません。
「なんてくだらないんだ!おまけに内容が薄い!」
この作品を気に入った人はこう言ってくれるかもしれません。
「なかなか、パンチがきいていて面白いじゃないか」
作者は思います。
「何か糧になれるなら、それでいい」
“あとがき”が気に入らないので、何か良いアイディアを思いついたら訂正します。