テストと睡魔
三題噺もどき―はっぴゃくよんじゅう。
窓際で且つ後ろの席というのは、どうにも利点ばかりが目立つが、それも時と場合によると思う。
「……」
冬は窓からの隙間風で冷えてしまうし。
夏は日差しが強すぎて、冷房も意味がないように思える。
「……」
春は……朝はそれなりに冷えているから、眠くもならないのだけど。
時間が経つにつれて、陽が昇り、暖かくなってくると。
「……――、」
声を出さずにあくびをする。
マスクを着けていたので、それが少しずれた。
それを直しながら、視線を教壇の上に設置された時計に移す。
「……」
まだ、開始してからあまり時間は経っていない。
あまりにも眠い。
テスト中なのに、とても眠い。
「……」
教科がよくない。
どうして、今日この時間に限って数学を入れてくるのだろう。
苦手で嫌いな教科の1年分のテストなんて、眠くなるに決まっている。
「……」
それに、席は出席番号で決まるので、私は窓際且つ後ろ。
眠くて、眠くて仕方がない。
こんな席に拘束されて、誰が集中してテストに向かえる。
少なくとも私は無理。
1年生の頃はまだできていたが、2年生にもなるとさすがに出来ない。何が原因かは知らない。眠いだけだ。とりあえず。
「……」
ちなみに問題は半分ほどしか終わっていない。多分。
私のやり方としては―英語と数学に限るが―とりあえず、1周問題を解く。
一度でもつまずけばそれは後回しにして、とにかく分かりそうなものだけ埋めていく。
例えば記号問題とか、証明の問題とか。
「……」
それが一通り、終わった上で、2周目。
空白になっている所を埋める。とりあえず解こうとして、分かればそれでよし。
それでも分からなかったら、もうお手上げ。
既に埋まっている問題の確認をした方がいい。
「……――、」
ねむい。
ホントに。
思考が回らなくなってきた。
「……」
とりあえず、何かをしてみるかと。
開いている問題を眺める。
見たところでわかるはずもないが、何かを適当に書いておけば部分点くらいはくれるので。
見覚えのある問題なのだが、それが果たしてあっているのかどうか。
だがまぁ手を動かしていないと寝そうなので。
「……」
ちなみに、ちらりと見えた隣はすでに舟をこいでいる。
眠いんだよなあここ。うん。
「……」
何はともあれ。
適当にシャーペンを走らせる。
……明日もテストなのが、ホントに苦痛だ。
「……」
いいことなんて放課後いつもよりあの子といれるくらいだ。
一緒に昼食を近くのコンビニに買いに行って、一緒に食べて。
それからそれぞれ勉強をしたり、休憩を兼ねて校内を歩いてみたり。
「……」
まぁ、でも。
この数学のテストが終われば、今日は一端終わりだ。
この後は、あの子と一緒にコンビニに行くのだ。
何か甘いものが食べたい……せっかくだしコンビニにケーキとか売ってないんだろうか。モンブランとか、ショートケーキとか、あぁでも今の時期って苺系のが売ってたりするよな。そういうシュークリームとか、どら焼きとかもいいな。
「……」
あと、20分か……。
さっさと終わらないかな。
お題:拘束・モンブラン・明日




