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三題噺もどき5

テストと睡魔

作者: 狐彪
掲載日:2026/03/11

三題噺もどき―はっぴゃくよんじゅう。

 




 窓際で且つ後ろの席というのは、どうにも利点ばかりが目立つが、それも時と場合によると思う。

「……」

 冬は窓からの隙間風で冷えてしまうし。

 夏は日差しが強すぎて、冷房も意味がないように思える。

「……」

 春は……朝はそれなりに冷えているから、眠くもならないのだけど。

 時間が経つにつれて、陽が昇り、暖かくなってくると。

「……――、」

 声を出さずにあくびをする。

 マスクを着けていたので、それが少しずれた。

 それを直しながら、視線を教壇の上に設置された時計に移す。

「……」

 まだ、開始してからあまり時間は経っていない。

 あまりにも眠い。

 テスト中なのに、とても眠い。

「……」

 教科がよくない。

 どうして、今日この時間に限って数学を入れてくるのだろう。

 苦手で嫌いな教科の1年分のテストなんて、眠くなるに決まっている。

「……」

 それに、席は出席番号で決まるので、私は窓際且つ後ろ。

 眠くて、眠くて仕方がない。

 こんな席に拘束されて、誰が集中してテストに向かえる。

 少なくとも私は無理。

 1年生の頃はまだできていたが、2年生にもなるとさすがに出来ない。何が原因かは知らない。眠いだけだ。とりあえず。

「……」

 ちなみに問題は半分ほどしか終わっていない。多分。

 私のやり方としては―英語と数学に限るが―とりあえず、1周問題を解く。

 一度でもつまずけばそれは後回しにして、とにかく分かりそうなものだけ埋めていく。

 例えば記号問題とか、証明の問題とか。

「……」

 それが一通り、終わった上で、2周目。

 空白になっている所を埋める。とりあえず解こうとして、分かればそれでよし。

 それでも分からなかったら、もうお手上げ。

 既に埋まっている問題の確認をした方がいい。

「……――、」

 ねむい。

 ホントに。

 思考が回らなくなってきた。

「……」

 とりあえず、何かをしてみるかと。

 開いている問題を眺める。

 見たところでわかるはずもないが、何かを適当に書いておけば部分点くらいはくれるので。

 見覚えのある問題なのだが、それが果たしてあっているのかどうか。

 だがまぁ手を動かしていないと寝そうなので。

「……」

 ちなみに、ちらりと見えた隣はすでに舟をこいでいる。

 眠いんだよなあここ。うん。

「……」

 何はともあれ。

 適当にシャーペンを走らせる。

 ……明日もテストなのが、ホントに苦痛だ。

「……」

 いいことなんて放課後いつもよりあの子といれるくらいだ。

 一緒に昼食を近くのコンビニに買いに行って、一緒に食べて。

 それからそれぞれ勉強をしたり、休憩を兼ねて校内を歩いてみたり。

「……」

 まぁ、でも。

 この数学のテストが終われば、今日は一端終わりだ。

 この後は、あの子と一緒にコンビニに行くのだ。

 何か甘いものが食べたい……せっかくだしコンビニにケーキとか売ってないんだろうか。モンブランとか、ショートケーキとか、あぁでも今の時期って苺系のが売ってたりするよな。そういうシュークリームとか、どら焼きとかもいいな。

「……」

 あと、20分か……。

 さっさと終わらないかな。











 お題:拘束・モンブラン・明日

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