ドラ五右衛門
僕 「彼がいなくなって一週間か・・・・部屋が広く感じるよ・・・・」
ガタガタッ、ガタガタ!!
僕 「え??なに??引き出しから・・・・・うあぁぁ!!」
ドラ五右衛門「やぁ、拙者、ドラ五右衛門~」
僕 「ええ?ドラ五右衛門!? 」
ドラ五右衛門「18世紀の過去からやってきたでござるよ~」
僕 「ドラ五右衛門?! 青い狸がちょんまげしてる?!」
ドラ五右衛門「ちがうでござる~猫でござる~」
僕 「猫っぽくはないけど、戻ってきてくれたんだね? うれしいよ! 」
ドラ五右衛門「そんなことより、この箱なんでござるか?
中に小さい人が閉じ込められているでござる」
僕 「あ、水戸黄門の再放送か~この紋所が目に入らぬか~って・・・・」
ドラ五右衛門「水戸家を騙るとは何事か!
ちゃらららったら~!抜刀!」
僕 「わぁ~!テレビがまっぷたつ!! ちょ、ちょっと待って!! ドラ焼き上げるから落ち着いて~!! 」
ドラ五右衛門「むぐむぐ・・・・ム、この奇天烈な饅頭、なんとも美味!」
僕 「相変わらずどら焼き好きだなあ、もぉ、、、。じゃぁ、テレビはいいから空き地に遊びに行こうよ。」
ドラ五右衛門「外出でござるな~」
僕 「なんか変だなぁ・・・・」
ぶるるるるるる……
僕 「おっ、あの車格好いいなあ……! 」
ドラ五右衛門「な! 鉄のいのししこっちに向かってかけてくるでござる!! おのれ!
ちゃらららったら~!抜刀!」
僕 「わぁぁ! か、か、刀しまって!! 車の前に飛び出したら危ないし!」
ドラ五右衛門「くっ・・・この時代のいのししはすばやいでござるな・・・」
僕 「ああ!先生だ!・・・・どうしよう、今日また遅刻して学校で怒らせたんだった
ねぇ、ドラえもん?なんか逃げる道具ないの??」
ドラ五右衛門「・・・・道具・・・・?」
僕 「そうさ。ポケットからいつもみたいにぱって出してよ~ねぇ~」
ドラ五右衛門「ちゃらららったら~!抜刀!」
僕 「わぁぁぁぁぁぁぁぁ! やめて!やめて! 先生を殺せってこと!? 殺人はしたくないよ〜!! 」
僕 「そういえば着物着てて見えないけど、四次元ポケットは?」
ドラ五右衛門「4次・・・? よくわからないでござ・・・・な、おなか触らな・・・
いやん。くすぐったいでござるよ~アッー・・そういう趣味はないでござるう~ 」
僕 「ない! ポケットないじゃん! 」
ドラ五右衛門「・・・・・・・? 」
僕 「アンタ、何しに戻ってきたの? 」
ドラ五右衛門「・・・・・・・」
僕 「・・・・・・・」
ドラ五右衛門「・・・・ちゃらららったら~!抜刀! 」
ズシャァァァァァァ
ドラ五右衛門「・・・また、つまらぬものを切ってしまった・・・」
2007/02/21/水 20:40:13 公開したものの加筆修正。