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自衛隊怪談「断片集〜ダンペンシュウ〜」

作者: シンヤさん

自衛隊時代に聞いた怪談の短編集です。

【巡察報告書】

駐屯地当直の過去の巡察(夜間の見回り)の勤務報告書を暇つぶしに読んで見つけた十数年前の記載による。


○月○日

02時00分 異常なし。追記・女性と子どもが外柵を揺らしていたので注意した。


○月○日

02時00分 異常なし。追記・女性と子どもが柵の外からこちらをずっと見ていた。駐屯地を一周見回ってもまだいたので1時間近くいた模様、要注意と上に報告


○月○日

02時00分 異常なし。 追記・女性と子どもが柵内に入っているのを発見したがすぐにいなくなる。


○月○日

02時00分 異常なし。追記・女性と子どもが柵内と柵外を高速で移動しているのを目撃。なお今後この件に関しての記載は必要なし。


【演習場内の暗黙の了解】

とある演習場内にある枯れて朽ちた大木

それを夜中の訓練中に暗視スコープでのぞくことは厳に禁止されている。

なぜかは分からない。


【クレーム】

駐屯地には必ずと言っていいほど大きな電波塔がある。

そしてどの駐屯地にも必ず「自衛隊さんの出している電波が頭に入ってくるのでやめてほしい」というクレームがある。


【ニセモノ】

災害派遣の際、ごくまれに自衛隊の服装、装備を着た一般人が自衛隊の災害派遣任務に紛れ込んでいることがある。

注意すると「被災地の方からの感謝が気持ちよくて」「自衛隊への憧れからやった」とか。


【対マニア特殊部隊】

自衛隊の記念式典等で駐屯地を一般開放される。

その際に装備品の展示などをするのだが、そこに自衛隊よりも自衛隊装備に詳しい方々からの質問に対して隊員が上手く答えられないという事象が発生した。

そのため火力演習などの大きな式典での装備品展示の際には自他ともに認めるミリタリーオタクの隊員やプラモデル作りが趣味の隊員などを募り「対マニア特殊部隊」としていかなる質問にも対応できるよう配置している。


【申し送り事項】

ある駐屯地には警衛任務(交代制の駐屯地の警備任務)の際に妙な申し送り事項があるらしい。

「クビダキと名乗る男性からの電話は絶対に取り次がないこと」

「クビダキと名乗った時点ですぐに電話を切ること」

「クビダキから電話を受けた隊員はその日1日は決して一人にならないこと」

という申し送り事項があるらしい。

詳細は不明

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