アポイントメント
俺はタイムマシンで2021年、7月6日に飛んだ。
先進諸国ではワクチンが開発され、状況は俺の居た世界線より良いように思える。
ネバダベースの指令、アンダーソン少将に今回のミッション、インド型ウイルス原株の収集が今回の任務だと伝えるために、俺は司令室にむかった。
「やあ、ジョン・タイター。今回の任務は?」
「コロナウイルス原株の回収です。アンダーソン少将」
「わかった。一週間もあればウイルスは確保できる。その間君は観光でもしていたまえ。
「ありがとうございます、少将どの」
俺は司令室を後にし、陸軍基地からワシントンへの渡航の手配をした。
俺の居た世界線では暗殺されたバイデンと面会したいと思ったのだ。
オフィスからホワイトハウスに電話をかける。数コールでオペレータが出てこう言った。
「こちらホワイトハウスのジョリィ・レミーです。ご用件をお伺いします」
「JT35がバイデン大統領に面会したいと言っていたと伝えてくれ」
「しばらくお待ちください」
五分後くらいだろうか、待ったのは。オペレーターはこう言った。
「おまたせしましたジョン・タイター特務大佐。面会のアポイントメントを大統領は了解しました。詳細な日程は後日ご連絡差し上げます」
「ありがとう。それでは連絡を待つ」
それだけ言うと俺は電話を切った。