樹
「ぺっと?私に何を求めてるの?私に差し出せるものはなにもないよ。」
混乱している活発少女の声は今にも泣き出しそうな懇願するかのようだった。そして、ペットの意味を理解していないようだった。
「何か、勘違いしているようだな。用は友達になろうといっているんだ。」
説明がめんどくさいため、他の分かりやすい言葉を使ってやる。これなら理解はできるだろう。
「と、友達?友達になってくれるの!」
とたんに少女の目が輝き、さっきまで震えていたのが嘘のようだ。そんなに嬉しいのか。
「あのねあのね、私ね、友達が欲しかったの! 本で読んだんだけどね、いっしょに遊んだり、ごはん食べたり、お話ししたりするんでしょ?」
活発少女は俺に詰め寄りながらまくし立ててきた。
「そ、そうだね。」
あまりの変わりように少しどもってしまった。
「では、これからは友達ということでよろしく頼む。」
「うん!!!よろしくね!!!!!」
ちょろい。ちょろすぎる。こいつは俺の通訳者として存分に使える。これだったら奴等とも会話が成立する。お恩を押しつけてついていって自分で色々理解するのは免れた。そして、女も警戒を解いてくれるだろう。
「そうだ、君の家に連れていってくれよ。そこで遊ぼう。」
恐らく、奴等は活発少女の家に招かれているだろう。さっさとそいつらの話が聞きたい。
「いいよ!行こう!あ、でも今ねお客さんが来てるんだ。」
ビンゴ。
「遊ぶのはお客さん帰ってからでもいい?」
活発少女は不安そうに聞いてくる。
「ああ、いいよ。僕もそのお客さんに興味があるんだ。」
「やったあ!じゃあ行こう!」
活発少女はついてきてと言うと樹の根元部分にかけていった。
俺は、その後ろをついていくことにした。




