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何で俺が
起きたら犬だった。
「あー、疲れたー。」
俺は大学から帰宅するとただいまの代わりに、毎日この言葉を誰もいない部屋に言っているような気がする。
「なんか、無性に疲れたわ。」
帰るなり敷布団に寝転がり白い天井に届きそうにない声で言い訳のように呟くと、そのまま欲に流され意識を手放した。
俺は普通の学生をしていた。勉強は嫌いだったが、そこそこの成績はとっていた。 友人との関係も良好だった。 ただ、彼女はいなかったのでそこは残念であるが、普段の生活は、充実していた。
何でもないただの一日だった。
普段と変わらない日だった。
何でそうなったのかは、いまだにわからない。
もし、神がやったのであれば……、それはしょうがない。
色々未定