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凍り鬼  作者: greed green/見鳥望
四章 痛み
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鬼達の笑み

 もうすぐチャイムがなる。お遊びはおしまい。

グラウンドに出ていた大勢の生徒達が一斉に校舎内に戻っていく。私達は走りながらも後ろを振り向き、その姿を見てぷふっと吹き出した。

 

 なんて面白い絵なんだろう。何人かの他のクラスや学年の生徒達は、異様なものでも見るようにその姿を見るが、足を止めては授業に遅れるので、結局皆下駄箱へと急いでいく。


「うまくいったな」


 なおくんが私に笑いかけた。私も同じように笑い返す。


「ほんと。完璧だね」


 後ろにいたカネ達も笑っていた。

 バタバタと教室に戻ると、既に先生が教壇の上で準備を始めている

 私は窓際の自分の席に座り、国語の教科書とノートを机の上に並べる。準備をしながら私は窓の外をちらりと確認する。私は思わず笑い声が漏れそうになるのを堪える。

 

 誰もいないはずのグラウンドに残る姿。


「あれ、武市君はまだ戻ってないの?」


 先生の声に笑いを堪える限界を超えそうになる。

 右に目を向けると、こおりのメンバーが私の方を見ていた。

 

 皆、笑っていた。


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