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凍り鬼  作者: greed green/見鳥望
三章 受け入れた世界
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鬼の誓い

 部屋に戻り、電気をつける。


「……ふっ」


 彼女もこれで終わりだ。

 今もまだ暗い路地に一人、何も出来ずに佇んでいる事だろう。

 

 何故自分が。そう訴えるような彼女の瞳はひどく愚かだった。お前がやった事だろうと言ってやりたかった。

 

 ずっと脳裏に焼き付いている。

 あの光景を見た瞬間ではない。彼の死をもって、後にその時の光景が何度もフラッシュバックするようになった。


 グラウンドにぽつりと残るあの姿。

 

 まだ終わりじゃない。


 一緒に、無念を晴らそう。


 姿なきあなたに、改めて誓った。


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