#1 始まりの街にて
よく2話までは真面目に書いているって言われるんですよね~、なんででしょう?
まあそんなことより2話目の投稿です。
白い光が次第に暗くなり、景色が写り始める。ここは、プレイヤーが最初に降り立つ場所である、教会である。
そこに、黒を基本とした白いフリル付きの服を纏った幼女が降り立つ。
「へぇ、ここがスタート地点なんだ。」
少女は、教会から出ようとしたところで、あることを思い出す。
自分の姿だ。
「流石にこの格好で出たら面倒なことが起きるよね・・・。」
そうつぶやき、少女は自分のスキルを思い出す。
少女は実験ついでに、隠密のスキルを試してみることにした。
すると自分の手が半透明になっていることに気づく。
「もしかして、僕の姿は他の人からは見えないのかな?」
そう思った矢先、隠密が溶けてしまう。
後から来たプレーヤーと接触してしまったためだ。
「え、とけちゃt「うぎゃぁぁぁぁぁぁぁ!?」ちょ、ちょっと!?」
接触してしまった自分とそっくりな服を着た幼女を引きずりながら物陰へ運び込む。
「もしもーし、生きてまーすかー?」
反応がない、只の屍のようだ。
「お~い、おきてくださ~い!」
幼女は、深い眠りへ落ちている。
「仕方ない、鼻と口を同時につまもう。」
さすがに、息ができない状況には耐えることができず。気絶した幼女は目を覚ます。
「むぐー!?」
「あ、やっと起きてくれた。」
「あ、あなたはなんなのよ!いきなり現れて心臓が止まったかと思ったわよ!」
「それはごめんね。僕の名前は、ルディリア。ルディって呼んで。」
「まったく、次やったら許さないわよ?私の名前は、ヴァローナ。ローナって呼んでほしいんだが、あなたは一体何をしていたのよ。突然現れたのは、スキルかしら?」
「そうだよ、僕の【隠密】のスキルだよ。ところでローナの種族って」
「ええ、貴女と同じ、『フェアリロ』よ。職業はストーカー。」
「もしかして装備って・・・。」
「その反応だと、やっぱり一つだけのようね。私は『粗悪なデスサイズ』だったわ。」
「え、武器って選択できたの?」
「・・・一番下にあったわよ?」
今度エルと再会したら全力でドロップキックしようかな・・・
「そうだ、私のステータス見せるから、貴女のも見せてくれない?」
「同じじゃないの?」
「念のためよ。」
-------ステータス---------
【名前】ヴァローナ
【Lv】1
【種族】フェアリロ
【職業】ストーカー
【HP】500/500
【MP】200/200
【ボーナスポイント残り】0
【STR】163
【VIT】16
【DEX】5
【AGI】68
【INT】10
【LUK】5
【スキル】
体術Lv.1/隠密Lv.1/大鎌lv.1
-------装備--------
【武器】粗悪なデスサイズ
どうやらエルとは今度『お話』をしないといけないらしい。
どうやらローナもそれに気づいたみたいだね。
「ルディ?何でボーナスポイントを振っていないの?」
「まさか最初の場所でできるなんて思わなかったんだ。」
「どうやら貴女のとこの案内人は適当な性格だったみたいね・・・。」
いえ、ロリコンの無表情(笑)少女です。
-------ステータス---------
【名前】ルディリア
【Lv】1
【種族】フェアリロ
【職業】ストーカー
【HP】500/500
【MP】250/250
【ボーナスポイント残り】0
【STR】7
【VIT】22
【DEX】35
【AGI】178
【INT】20
【LUK】5
【スキル】
体術Lv.1/隠密Lv.1/操糸術lv.1
-------装備--------
【武器】粗悪な鋼線
ボーナスポイントはここでも振ることができるみたいなので振ってみた。
糸を使うんだから【STR】はあまり上げなかった。
それにしても鋼線を武器にするって外OやウォOターを思い出すよね。
ステータスに振り分けが終わった後、何だかんだで仲良くなったローナとパーティーを組み、狩りをすることになった。途中様々な視線を感じたけど気にしてはいけない気がするので、全部無視することにした。
・・・途中、ローナがローナのお兄ちゃんを殴り殺しそうになってGMが止めに来たのは割愛することにした、いやしないといけない気がする。
街の北側、多くのプレイヤーが最初に訪れる狩場。北の大草原、またはルーフグラートと呼ばれる初心者向けのマップ。
そこでは『ファングラビット』といわれる牙を持つウサギや、小さな角を持つ狼『ホーンヴォルフ』、人型の魔物『ゴブリン』が出現するフィールドで、最初のレベル上げのために沢山の人が集まっていた。
「へえ、やっぱりここは人が多いわね。」
「うわ~こんな人ごみだと僕たちの武器で周りの人巻き込んじゃわない?」
「そうね、少し離れたところでやりましょう。」
二人は場所を変えるために、少し離れた森林地帯に入っていった。
三話目あげれるといいなぁ・・・
そんな感じの私でした。