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現状把握は物事の基本。

乙女ゲーム転生の逆って………どうなるんだ?と思い立ったので、書いてみました。

 死んだら転生しました!ってのは、良く……は聞かないけど、全く聞いたことのない話ではない。

 どんな基準かは知らない(そもそも基準があるのかどうかすら知らないし)けど、する人はするものらしいし、中には何回も転生する人もいるらしい……それがその人にとって良いのかは私にはわからないが。


 それで、その転生先がゲームの世界でした!って話も、聞いたことがある。



 直前にプレイしてたゲームだったり、家族や友達の誰かがハマってたゲームだったり、パターンは色々あるようだ。

 事前情報あるってのは一見楽そうだけど、ゲームとは設定違うじゃん!みたいなことがあるらしく、実際にそうなったら大変なんだとか。

 まあ、そもそもゲームっていうか2次元として楽しい世界が、3次元として楽しい世界だとは思えないし、そこら辺は……アレだ、諦めが肝心ってやつだろう。








 ――――なら、逆はどうなのか。


 具体的に言うと……前世の自分が、ゲームになっていたら、だ。





 …………意味がわからない。





 そんな中、たった今フルコンプしたこのゲームだが。


 タイトルは『Detective! ~恋の力で謎を解け!~』という、いわゆる乙女ゲームと呼ばれる代物だ。

 内容をざっくり言うなら、事件を解決しながら攻略対象との絆を深めていく、といったところだろうか。

 主人公はある令嬢の専属メイドで、攻略対象はその令嬢の婚約者候補達だ(……先手を打って言っておくと、令嬢はライバルではない)。

 中盤にあるとある事件での行動でストーリーが分岐し、それぞれ個別のエンディングに繋がっている。






 ……それで、何が言いたいのかというと。

 コレが、無視出来ないほどに、私の前世の世界と似通っている。


 ……いや、コレは似通っている、なんてレベルじゃない。

 完全に同一だと言って良いと思う。

 私や周りの顔かたち、性格、生まれ、過去――――これら全てが、完全に一致している。







 …………本当に意味がわからない。


 私の前世は良くも悪くも、現代とは大きく異なっている。

 まず、時代はエセ明治(あくまでもエセ。だってメイドさんはメイド服だし)。

 加えて、いわゆる政府組織が一切存在しない。

 その代わり、それぞれの分野で、一族がそれを担っている。

 例えば、警察の役割の一族や、自衛隊の役割の一族、等だ。

 ちなみに、ゲームの主人公が使えていた令嬢の一族は、探偵の役割を担っていた(当然、この一族は私の前世にも存在した)。



 ……完全に現代っ子と化した今の私には、歴史上の明治と前世が異なっていることくらいわかる。




 ……これを寸分違わず再現したとなると…………このゲームを作ったのは、①私と同じ様に前世の記憶を持って生まれた人間か、はたまた②私の記憶を知っている人間か。



 まあ、②はあり得ないけど。

 私の思考を覗ける、みたいなチート能力持ってるヤツ、この世界にいないし(勿論前世にも)。

 そもそも、そんな人がいたとしても、ただのゲーマーである私の思考を覗いて、一体どんなメリットがあるというのか。

 そんな能力あったら、きっと今頃一財産築いてると思う、というか、私ならその為に使う。

 だってさ、相手の思考が覗けるなんて、物凄く交渉に有利じゃないか。常に相手の足下見れるわけだし。


 え? 私が誰かに話したんじゃないかって?

 ……それを信じてくれる人が、本当にいると思ってる?

 仮にいたとしても、私の周りにいると思うほど、私は楽天的な考えは持てない。


 というかそもそも、私は常日頃から、前世のことをあまり考えないようにしている。

 …………誰が好き好んで、死んだ時の記憶(しかも、殺された。。。)を思い出そうとするというのか(前世を考えると、真っ先に浮かぶ記憶がソレだから、仕方がないのだが)。

 もし私が刺されて死んだとかだったら、犯人に復讐するとか、色々あったと思いはするが……残念ながら、私は毒殺だった。

 これでは犯人を当てるのは至難の技…………というか、どのみちこの世界にその犯人がいるとは思えないから、考えるだけムダだ。





 となると、答えは①………あ、そうでもないか。

 ③シナリオとしては空想で、そんな世界から転生した私が、イレギュラーな存在であるという可能性もある。


 ………ただ、コレに関してはもし証明されると私の存在が否定されるということであり、あまり考えたくはない。



 ………………うん、スルーしよう。






 で、最後に残った①だけど。

 私と同じ様に前世の記憶を持って生まれた人物で、かつ前世の私や周囲の事情に詳しい人物………。



 ――――――結構少なくないか?


 まず大前提として、私(一々前世って付けるの面倒くさくなってきた)と知り合い。

 じゃないと、私と主人公の関係を知っている筈がない。



 ……………え?

 私が主人公じゃないのかって?


 そんなわけないでしょうよ。

 だって私は主人公に仕えられていた、令嬢の方なんだから。



まだ『私』以外出てきてません。

(これで恋愛タグ付けて良いのか不安です………)



………というか、主人公の名前すら出てきていないという………………。

(べ、別に考えてない訳じゃないんだからねっ!?)

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