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かえの言い分

 赤木かえはいまどきの女子高生

 髪は長くストレート、前髪はまゆげの上でパッツン、ネクタイもゆるめ

 スカートも短め、友達を2人連れてきている、2人とも同じようなタイプ

 3人後ろ姿で見ると見分けがつかないほど同じタイプ

「ほのかさんから相談を受けたんだけど…」

 ひかるが話を切り出す、隣に座っているほのかが緊張したように下を向く

 その横にいるてんはかえたちをじとっと見つめる、それに気づいたてんの

 真正面に座っている子がいやそうに視線をそらす

「ほのかさんが最近あなたたちから仲間はずれにされてるって感じてるんだけど

どうかなぁ?」

「…別に」

 かえがそっけなく答える

「…そう、そんなことはないと?ほのかさんの誤解だってこと?」

「う~ん…それは…ねぇ」

 とついてきた2人に目配せする、2人とも苦笑しながらうなずく

「ひかるさーん」

 ずっと3人の顔をじとっと見つめながらてんが言い出す

「この人たち、カラコンしてるー」

「え!」

 3人がきまずい顔でうつむく

「あ…ま、まぁ、校則違反だけど…今回はその件は置いといて…じゃ


仲間はずれにはしていないいってことでいいのかなぁ?」

 なんとかひかるが話をもどす

「…はい、してません…って言えばいいわけ?」

 かえが半切れ口調で言い返す

「え?」

「わたしたちもさ、これからバイトあるし、そう言えば帰っていいのかなぁ?」

「ちょ…ちょっと待って…そんな言い方」

 ひかるがたじろぐ、ほのかが今にも泣きだしそうな顔でさらに下をむく

「え!! バイトー! あ! そういえば…今日!」

 てんがこの場の状況をぶちこわすようにさけぶ、立ち上がりあわただしく

 帰り支度をはじめだす

「ごめん! 今日、バイトの面接の日だった! ごめん! 先、帰える!」

 言うなりさっさと帰って行った、残された5人があっけにとられて

 フリーズする

「あの…あの人はなに?なにしにいたんですか?」

 フリーズからさめたかえがひかるに尋ねる

「あ…まぁ、いいの…あれは…ああいう人だから・・それよりも話を戻すけど」

「もういいです!」

「え?」

「あの、ぶっちゃけ言うけどさ、見てわかんじゃん、わたしたちとほのか、

全然違うタイプじゃん、そりゃあ最初話した時は変わってておもしろい子

って思ったけど、やっぱ話あわないのよねぇ」

 ついにかえが本音をひろげる、下をむいて聞いていたほのかの目が涙で

 にじむ

「それにぃ、ここで話し合いして、じゃあ明日からまた普通に話ができる

友達にもどれるってことあるのかなぁ?ムリじゃん、そんなの、だからぁ

意味ないじゃん、こんな話し合い…さ」

「そ…それは」

 言い返せない…ひかるが口ごもる、そし横でほのかが声を出して泣き出した












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