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てんと祖父

「う-ん」

てんがテレビを観ながらうなる

「うーん…」

 テレビには競馬のパドックの様子が映し出されている、時間的にも録画し

 編集されたもののよう

「うーんん」

 かなり錯乱している、目玉がぐるぐる回っている、いまにもパンクしそう

「あーだ・め・だぁー!」

 ついに錯乱が頂点に達する

「やっぱだめー、ムリ、馬の見た目だけで予想するなんてームリー」

 あおむけに倒れ天井を見上げて叫ぶ

「けっ、なーにいってんだ?」

 その様子を見ていた祖父のひとしが焼酎をちびりと飲む

「あのなぁ、パドックを見て馬の状態を見極めるのは予想にかかせない技術だぞ」

「だってーわかんないもん…」

「おまえの予想スタイルはエネルギーを使いすぎるんだ、だからこの前みたいに

ぶっ倒れるんだ」

「そ…それはわかるけど…」

「じゃあ見ろ、よーく見ろ、きっとなにかが見えてくる!」

「わかったよう…」

 てんが起き上がり再びVTRを見る

「どうだ…見えたか?どの馬がよさそうだ?」

「うーん、じゃあ…12番…かな?」

「は?12番?」

 ひとしが焼酎のグラスをドンとたたきつけるように置く

「適当に言っただろう!12番はどうみても太めじゃねぇか!」

「えーうそー」

「だめだだめだ、よし次のVTR行くぞ!」

「えーまだやるのー」

「当たり前だ!できるまで寝させねぇかんな」

「えーい・や・だー!」   


 







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