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プロローグ :……これ、まさか、乙女ゲーム『ロザリアと恋する六人の騎士』じゃないよね……?

目の前に広がるのは、まさしくあのゲームのプロローグそのものだった。

白薔薇の咲き誇る王立アカデミー。凛々しく整った顔立ちの王子や騎士たち。

その中に、自分の姿があった――悪役令嬢リヴィア・グランツとして。


ゲームでは、ヒロインのロザリアをいじめ抜いた挙句、最終的には断罪イベントで公開処刑寸前まで追い込まれるという、お決まりの破滅ルート。

しかもその断罪に深く関わるのが、私の“推し”である氷の騎士・レオン=ヴァルトだなんて。


「いや無理。推しに断罪される未来とか、耐えられない……!」


私は即座に決意した。


――推しに嫌われるなんて、絶対にイヤ!


そして始まった私の奮闘。

ヒロインいじめなんてとんでもない。むしろロザリアちゃんとは仲良くしたいし、攻略対象のイケメンたちとも適切な距離を保って、地味で控えめなモブとして生き延びようと心に決めた。


ところが。


「……リヴィア嬢、最近、変わったな。なんだか、可愛らしい」

「私を睨んでいたあの目が、今は……妙に胸を締めつける」


あれ? なんか、反応おかしくない……?


必死に破滅ルートを避けていたつもりが、なぜか周囲の好感度が爆上がり。

中でも推しキャラのレオンにいたっては、明らかに私を見る目が優しくなってる気がする。


――こうして私は、

断罪ルートから外れた先で、推しから甘すぎるほど溺愛されるという、

まったく予想していなかった人生を歩み始めることになったのだった。


でもまあ、これはこれで……

推しと幸せになれるなら、最高じゃない?

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