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黒は何色にも染まらない  作者: あーるじゅうはち
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光が見える。

またこの光景か。もう嫌だ。

声がする。


「次の人どうぞ〜、!?!」


僕は意識もしてないのに前へ進まされる

刹那、目の前の人が顔色を悪くする。

周りを見渡すと何も無い、地平線が見える空間。

そこにぽつんと鎮座する玉座。

そこに座するは透き通るほど綺麗な肌の

美しい緑髪の女性。ついさっきまでは。

今はその美しい顔も、真っ青に冷め切ってしまっている。


「どうかしましたか?」


僕は様子を伺う。

この天国への受付の様な場所にいる美しい女性なんて

女神以外いないだろう。

だか、女神であろうその人は急に跪きだした。


「えっ、ちょっと頭をあげてください!

ここはどこなんですか!」


女神は伏したまま説明を始める。


「ここは地球と異世界を繋ぐ空間でございます。

とは言っても、ここは既に剣と魔法の異世界に片足を突っ込んでいる場所。そこで魂の選別をしているのですが……」


「ですが……?なんです?」


「魂の色と魂のオーラがそれなりの魂にはあるのですが、貴方だけ真っ黒で何も見えないのです。もう、ほんとに真っ黒。光吸収してる。こちらの世界では魔力は色によって判別されます。無色透明から白、黒に向かって魔力の量と質が判断されます。今のところ最高の魔力を持つものは灰色。神と言われている存在です。」


「つまり、僕は……」


「私たち以上の存在、というわけです。」


「……なんだか、実感が湧きませんね……」


「貴方なら世界の理すら塗り替えれることでしょう。」


「世界の、理……」


「これから貴方にはこちらの世界、『パレット』へ行って頂きます。この世界では剣や魔法、魔物が存在します。そして、各国が戦争を繰り返しており、一切文明も進んでおりません。そこで貴方には世界を統一して頂きたいのです。」


「はぁ。それを全員に言っているのですか?」


「……まぁ、そういうことになりますね。貴方は人間なので人族の1番大きな国に転生して頂きます。ですが!本来有り得ない事ですが!貴方にはここで魔力を制御して頂けるようになって頂きます……」


「えっ、?」


「その異次元な魔力量と魔力を制御して止めてもらわないと、パンピーが生きて行けません……」


「一般人をパンピーって言うのは万国共通なのか?」








3日3晩ご飯も食べずにひたすら踏ん張る練習をした。

自分には見えないので出来ているか分からないことが1番難しい要因だった。


「よしっ、ここまで抑えれれば無能認定されることでしょう!」


「それでいいのか!?」


「では、これから転生していただきます!あなたの第二の人生が幸せの色で溢れますように!」


「えっ!?ちょっと早くない!?!」










僕、転生したみたいです。

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