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りゅう
おはよう
それから数年が経った。
目を覚ます。朝鳥が鳴いている。
井戸の冷水で身体を清め、朝食を摂る。
庭に出た。昨日磨いた大剣を両手で持つ。
剣を振る。
剣を振る。
剣を振る。
剣を振る。
剣を振る。
剣を振る。
剣を振る。
剣を振る。
剣を振る。
剣を振る。
剣を振る。
剣を振る。
剣を振る。
剣を振る。
気配がした。
斬撃を放った。
GAaa……と断末魔の叫びが聞こえた。
確認する。
頭の取れた竜がいた。今日の晩御飯だ。
気づけば夕暮れどき。帰路に着くことにした。
血を抜いた竜の肉を捌き、野菜と一緒に牛乳で煮る。
竜肉の牛乳煮。
今日はもうお腹いっぱい。
かまどでほどよく温めたお湯でからだを清め、今日のところは寝る。
何もない荒野に転移した。
寝るまえに数年前におぼえた魔法をつかう。
ゴオォ……と音がして数年前とは比較にならない位大きな火柱が立ち上った。
続けて数年の間におぼえた魔法もつかう。
濁流が起き、竜巻が発生し、雷の雨が降り、隕石がクレーターを作った。
元あった原型が分からなくなるほど変わり果てた荒野。
それに満足したので寝た。
へびみたいなあじ