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Ending  作者: 鱗翅 るい
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終わりを探す冒険

人権とは非常に不愉快なものだ。

我々人間以外には「心を持つものを人とみなす」と

意気揚々と語っていた者が今では心を捨て、抜け殻のように朽ちるのを待っている。人間にとって心とはなんなのだろうか?兵士達の恐怖を取り除く為に抜き取って良いものなのだろうか?下手に心を得た我々よりも使い勝手が良いと考えていたのかもしれない。しかし彼らには忠誠すら残らなかった。その後人間達は飽きたと言わんばかりに争いすらやめて自分達の「高度で退屈な文明」に別れを告げ始めていた。彼らは未来と引き換えに過去へと飛んで行った。残された少数の人間と「それ以外」は進まない時の中でただひたすらに身体が朽ちてゆくのを待つのだった。私も同じく待つだけの存在だった、昨日までは…我々は然るべき終わりを迎えなくてはならない。然るべき死を、然るべき別れを、然るべき「エンディング」を…

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