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恋愛読本。  作者: 半栖酒美斗
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初詣

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主要登場人物

ユキヤ  主人公。隙があって鈍感。

かおり ユキヤの中学からの同級生。(実は小学校から。)

星奈  2年生 ユキヤの幼馴染。

唯   3年生 モデル並みの美貌の持ち主。

玲奈  1年生 ハーフ美女。留年している。金髪ゴリラ。

五日市先生(千春) かおりのお姉さん。


「おまたせ!」


 待ち合わせ場所に着くと既にみんな揃っていた。


「あれ?千春さんは?」


「お姉ちゃん寒いから行かないって。」


「そうなのね。」


 みんな寒いから分厚いコートを着込んでいるので、ちょっと残念だ。


「ユキヤ君、私の父と会った?」


「会いましたよ。なんだか唯さんのお父さんって感じでした。」


「ど、どういう意味かわからないけど、まあいいわ。寒いから早く行きましょ!」


 唯さんに急かされて、神社に向かう。近くて良かった。地元の神社は、やはり地元の人たちが集まって、甘酒をふるまっていた。特に出店とかも無くて、少し寂しい感じだ。


「私の目的は除夜の鐘を打つことです!早く年明けないかしら。」


 唯さんは年明けが待ち遠しそうだ。あと数分だけど、寒いので俺はこの場から早く帰りたい……。

 そんなことを考えると、近くからカウントダウンが聞こえ始めた。そろそろ年明けだ。


「明けましておめでとー!」


 酔っ払ったおじさん達の声が鳴り響く。それに急かされるように俺たちも各々挨拶をする。


「明けましておめでとう!みんな今年もよろしくね。」


「ユキ君。今年も仲良くしてください。」

「私は卒業しちゃうけど、キャンパスは同じ場所だからよろしくね!」

「てっちゃん。今年もよろしく!」

「ユッキー、今年も色々がんばろう。」


 挨拶が終わると唯さんはダッシュで鐘を突きに行く。みんなはやらないというので、一応付き添い兼突き手として一緒に向かった。


「ユキヤ君と付き合えますよーに!」


 と同時に鐘が鳴り響く。心の声が盛大に漏れてましたよ……。俺も1回突いて、みんなの所に戻った。


「深夜だし、危ないから家まで送ってくよ。」


「うん。ありがとう。星奈の家までで大丈夫。今日は、4人で女子会するの。」


 新年早々、ボッチ決定とは……。まあ、女子会なら仕方ないね。そう自分を納得させて、セナちゃんの家まで送る。寒いからか、みんな言葉少なでちょっと違和感を感じたけれど、特にトラブルなく、無事に送り届けることが出来た。


「じゃ、みんな新学期にね!おやすみ!」


「おやすみなさい!」


 なんだか、非常に中途半端感のある初詣だった……。もしかして、これは違う目的があったのか?女子会目的?4人で意見交換会?これは困る。4人ともキスしちゃったし、別に付き合ってるわけではないから責められることは無いと思うけれど、ちょっと怖い。さっきも玲奈としちゃったし……。これからはキスも自重しよう……。

 寒空の中、足早に帰宅し、居間で寝る父さんを横目に、すべてを忘れるかの如く就寝した……。


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