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恋愛読本。  作者: 半栖酒美斗
184/191

kiss

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主要登場人物

ユキヤ  主人公。隙があって鈍感。

かおり ユキヤの中学からの同級生。(実は小学校から。)

星奈  2年生 ユキヤの幼馴染。

唯   3年生 モデル並みの美貌の持ち主。

玲奈  1年生 ハーフ美女。留年している。金髪ゴリラ。

五日市先生(千春) かおりのお姉さん。

 ルポを出て、2人で歩き出す。閉店までバイトをすると流石に人通りも少なくて、女子1人では不安だ。なので、バイトが同じ日は必ず家の前まで送っている。他の日は千春さんが迎えに来ているそうだ。


「ねえユッキー。私の制服姿好きなの?」


「いや好きというか、なんというか……。見とれてしまう。」


「そうなんだ……。じゃ、マニュアルの最初ページは達成出来てるんだね!」


 マニュアルの最初?そうだ!自分の武器を最大限にか!確かに……。


「ちょっと答え難いけど。そうです……。」


「良かった!まだまだ成長期ですから、もっと魅力的になるよ!」


 なんだか不安になる言葉なんですけど。


「ユッキー、マニュアルの事について何か聞いてる?」


「いや、最近はあまり話題に上らないからわからないけど、何かあった?」


「唯さんと星奈さんも、全部終わったって。」


「そうなの!?全然しらなかった……。」


「あとは、弱虫のかおりちゃんだけなのです……。私ね。小学校の時にユッキーに出会ってから、ずっとユッキーのことが好きだったんだと思う。でもね、最近わかったことがあるの。」


「どんなこと?」


「出会った頃からずっと、心の底からユッキーの事が好き。私が好きかどうかが分からなかったんじゃなくて、私自身が今の気持ちを伝えることで、今の関係が壊れてしまうんじゃないか、とか、嫌われてしまうんじゃないかとか考えてしまって本当の気持ちにブレーキを掛けてしまっていたの。」


「うん。」


「要するに臆病だったんだね。そのせいで素直な気持ちを伝えることが出来なかった。」


「……。」


「マニュアルの最後の1つ前に書いてあった事は、別れを告げるだったの。」


「えっ……。」


「ホントに “えっ!” って感じだったよ。それですごくショックだった。そしたら玲奈さんが話をしてくれて気づいたの。」


「どんなこと?」


「私が別れを告げるのはユッキーじゃない。素直になれない臆病な自分だって。」


「……。」


「私は、出会った時からずっとあなたのことが好きです。この気持ちに嘘は付けない。だから、これからもずっと仲良くしてください。」


「俺もかおりのこと好きだよ。でも1人に絞るのは、まだ無理そうです。こんな中途半端な俺を許してください。ごめんなさい。」


「ユッキー1つ聞かせて。私のこと、どのくらい好き?」


「……。みんなそうなのだけれども、結婚したいくらい好きです……。」


「それが分かれば十分!私は一生あなたを諦めない。」


「うん。お手柔らかに。」


「あと、私にもちゃんとキスして!」


 にも!?そうか他の3人とキスしていた事を知っていたのか……。そう言うとかおりは、目を瞑って背伸びをしてきた。こんな顔見せられたら、誰も抵抗できませんよ……。抱きしめて、キスをした……。2人舌をからめながら、シツコイくらいに。


「なんか凄い……。ユッキーがエッチなのが良く分かった。」


「知らなかった?」


「ううん。知ってた……。」


 そう言うともう1度……。

 そして何度もキスをした……。


「じゃ、ユッキー送ってくれてありがとう!またね!」


「うん。おやすみ!」


 そう言うと、かおりは家の中に入って行った。ただいまの声と千春さんのおかえりの声が何とも心地よい。それを確認すると、俺も帰路に付く。

 今年1年、忘れられない沢山の出来事があった。楽しいことはつらいこと色々あったけれども、俺が、何よりうれしい出来事は、俺に好きな人が出来たということだ。それも4人もね。


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