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恋愛読本。  作者: 半栖酒美斗
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重大発表

お越しいただきありがとうございます。


授業中にチラ見されたり、ガン見されたり

ちょっとドキドキしてしまいますね。

そんな青春、私には無かったわ・・・。

時間の巻き戻し方を教えてください⇒偉い人。

評価等いただけると励みになります。

お楽しみください。


主要登場人物

ユキヤ  主人公。隙があって鈍感。

かおり ユキヤの中学からの同級生。

星奈  2年生の先輩。ユキヤに付き合ってと言って保留にされている。

唯   3年生。モデル並みの美貌の持ち主。

五日市先生 かおりのお姉さん。

「話があるんだ。俺、バイトを始めたい。」


早速、その日の夜、両親に相談をすると、意外にもすんなりOKが出た。

しかも、父さんに一件心当たりがあるということだった。

ひと悶着あると思っていた俺には、ちょっと拍子抜けであった、

ただ、少しでも家にお金を入れたいという話は、断られてしまった。

両親によると、渡されても俺の将来のために、貯蓄するだけだ

それならば、自分で将来のための貯蓄を管理しなさい。

ということだった。


しばらくすると、父さんがやってきて、今度の土曜日に

約束したので、一緒に行こうとのことだった。

父さんに感謝しつつ、眠りについた。



翌朝、いつもより早めに外に出てみると

丁度、2人が着いたところだった。


挨拶を交わし、いつも通り駅に向かう。


「星奈、体調はもう平気?」


「うん。心配させてごめんなさい。」


「元気になって良かった。今日の放課後は来れそう?」


「大丈夫。授業終わったらすぐ行くね。」


「あの・・ユッキーは知っていると思うけど、

放課後に重大発表するので、期待して待っていてくださいね!」


星奈は、驚いた表情で頷いている。

バイトの事だと分かっていたが、

気になって、突っついてくる星奈が

面白いので、ごまかしながら通学していると

あっという間に、学校に着いた。


教室につくと、いつも通り葵が寄ってくる。


「おはよう!ユキヤ君。」


「おはよう。佐藤さん。」


「そろそろ、下の名前で呼んでほしいな~。」


笑顔だけ返しておいた。


今日は、葵のスキンシップが多い気がする。

電車で、かおりと星奈にくっつかれるのは、

心地よくて至福の時間なんだけど

葵に触れられるのは、なんとなく苦手だ・・・。

見た目は、可愛いし、申し分ないスタイルなんだけど

何でだろう、俺には言葉にならない違和感がある。


そんなことを考えているうちに、授業が始まった。


今まで気づかなったけど、授業中にもかかわらず

色々なところから視線を感じる。

じっと見たり、チラッと見たり、大体こちらが視線を送ると逸らす感じだ。

ちょっと落ち着かないかも・・・。


お昼になり、誰かに話しかけられる前に、部室へ急ぐ。


星奈が先に着いていて、お茶が用意されていた。


「ユキヤは、コーヒーが良い?」


「どうして?」


「ユキヤのお母様が入れた袋の中に、インスタントコーヒーが

2つも入っていたから・・・。」


よく観察しているなと感心しながら


「どちらかと言うとコーヒーが好きかな。でもどちらでも大丈夫だよ。」


「分かった。今度は、コーヒー淹れるようにするね。」


「うん。星奈ありがとう。」


この心地良さが、葵との大きな違いなのだろう。

たまには、先に来て、みんなの分を用意しよう。

などと考えて居ると、4人そろったので食事が始まった。


「そう言えば、朝、かおりが言った重大発表のことが、

頭から離れなくて授業に身が入りません・・・。ドウニカシテ。」


いたずらっぽく星奈が言った。

慣れてくるとこんなお茶目な面もあるんだ。


「星奈さんの熱い期待に応えて、発表します!」


「私、アルバイトを始めます!」


「おー。」


星奈と唯さんが驚く。

俺も便乗しなければ、


「実は、俺もアルバイト始めます!」


「えー!」


かおりが一番驚く。

昨日の今日だし、当たり前の反応だ。


「実は、昨日、かおりから聞いた後に思い立って

両親に相談したら、心当たりがあるから土曜日に

会いに行くことになりました。」


「ユッキーに、全部持ってかれた・・・。」


「ごめん、ごめん。そんなつもりじゃなかったんだ。

かおりの話を聞いたら、しっかりした考えの元の行動だったから

俺も見習わないといけないと思ったんだ。」


「私も星奈もアルバイト経験はないから

一度くらい経験した方が良いかもしれないね。

それにしても、二人ともすごいね!」


「かおりちゃんの話を聞いたって言っていたけれど

差し支えなければ、私にも教えて。」


「ちょっと長くなってしまうから、放課後で良いですか?」


「うん。いつでも良いよ。無理しないでね。」


「3人には、聞いてほしい・・・。

ユッキーに話したことよりも詳しく。」


「じゃ放課後に、じっくり聞きましょう。

楽しみにしてるわ!

そろそろ戻らないと授業に間に合わなくなるよー。」


唯さんの掛け声で、全員、我に返り

片付けもままならない状態だったが、

放課後に片付けることにして、教室に戻った。



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