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恋愛読本。  作者: 半栖酒美斗
179/191

濃厚

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お楽しみください。


主要登場人物

ユキヤ  主人公。隙があって鈍感。

かおり ユキヤの中学からの同級生。(実は小学校から。)

星奈  2年生 ユキヤの幼馴染。

唯   3年生 モデル並みの美貌の持ち主。

玲奈  1年生 ハーフ美女。留年している。金髪ゴリラ。

五日市先生(千春) かおりのお姉さん。

 ピアスをしているメンバー。唯さん、セナちゃん、玲奈、千春さん。かおりは、まだ穴を開けていなかったと思う。今日は、このあたりを注意深く観察してみよう。車に荷物を運ぶときに見ると、かおり以外は全員、ピアスをしているかわからない。


「ユッキーどうしたの?なんか難しい顔してるけど。」


 かおりが心配そうに俺のことを見る。


「大丈夫、ちょっと考え事してただけだから。」


 念のため、かおりの耳も確認。やっぱり、ピアスの穴が開いている形跡はないかな。今日の両隣は、唯さんとかおりになっていた。なるほど順番だったのね。近すぎて、唯さんの耳は観察できそうにない……。とりあえず、牧場で全員を確認してみよう。

 牧場についてみると、俺の想像していた牧場とは随分違って、売店などがあるような、どちらかというと動物園的なところだった。まあ、遊ぶにはちょうど良いのかな。


「さあ、着いたわよ。私、エサ買ってくる!」


 そう言って、千春さんは大はしゃぎで動物と触れ合える所に行ってしまった。どんだけ楽しみにしていたのだろう。


「せ、先生行っちゃったから、私たちも行きましょ。」


 唯さんの言葉に一同、牧場内を歩き回る。ここは、牧場で取れた牛乳などを利用して、乳製品などの加工品や、グッズを売っているらしい。特にソフトクリームは有名らしく、一番良い場所で売っていた。せっかくなので、千春さんを放牧したまま、全員でソフトクリームを食べる。


「すごい濃厚。これはうまい。」


「これは来た甲斐があったかも。」


 玲奈の言葉どおり、とてもおいしい。これは、近所では食べられない味だ。

 ソフトクリームに気を取られているうちに、ピアスの確認をする。セナちゃんは、いつも通り俺のプレゼントをしてる、ちょっと嬉しい。玲奈は、髪が長いから今の状態だと見えない。かおりも念のため観察するけれど、やはり穴が開いている形跡がない。唯さんは、これも髪型で見えない。これで、千春さんは置いておいて、唯さんと玲奈で絞られたのかな。2人とも耳が見えることもあるけれど、かなり注意していないとならない。今日の内に分かるのは厳しいかな。

 今日は、秋とは言え日差しが強く暑い。こんな日のソフトクリームは本当においしい。もう1つ食べたくなるくらいだ、などと考えていると、玲奈が暑いらしく髪を上げて結んでいる、これはチャンスだ。ピアスは……していない!確定ではないけれど、玲奈の可能性は高まった。玲奈に聞いてみるっていうのもあるけど、どうやって聞けば良いだろう……。ストレートに聞いたらだめかな。


「てっちゃん、何ジロジロ見てんの?私になんか付いている?」


 いけない。注視しすぎた。まあ、相手が玲奈だしストレートに聞いてみよう。


「玲奈、ちょっと聞きたい事が有るんだけど、そこの売店いかない?」


「いいよ~。なんかプレゼントしてくれるの?」


「いいえ。違います。乳製品を見たいだけです。」


 何気なく聞かないと、怪しまれてしまうよな。慎重に慎重に……。


「玲奈、今日ピアスは?」


「ピアス?あっそうだ。プールに入るときに外したままだった。てっちゃんよく見てるね。えらいえらい。」


 ハズレだ。と、言うことは唯さんが濃厚ってことか……。聞くのもなんだし、これ以上の詮索はするのを止めよう。ただどうせキスするなら、もっと雰囲気作ってちゃんとしたかったな。まあたぶん俺は、止まらなくなるけど。

 玲奈と2人、ヨーグルトを買って売店を出る。外ではまだ、3人が溶けかけのソフトクリームを食べていた。

 そのあとは、小動物たちと触れ合い、ヤギ、ヒツジ、牛、アルパカに餌をあげつつ触れ合った。ヤギに突進されて、大分汚れてしまったのは車で良かったと思う瞬間だった。そのままこの牧場で食事をし、良い時間ということで、帰路に就いた。


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