表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
恋愛読本。  作者: 半栖酒美斗
166/191

新事実

お越しいただきありがとうございます。

ブックマーク・評価等いただけると励みになります。

お楽しみください。


主要登場人物

ユキヤ  主人公。隙があって鈍感。

かおり ユキヤの中学からの同級生。(実は小学校から。)

星奈  2年生 ユキヤの幼馴染。

唯   3年生 モデル並みの美貌の持ち主。

玲奈  1年生 ハーフ美女。留年している。金髪ゴリラ。

五日市先生(千春) かおりのお姉さん。

 電話の相手は、かおりからだった。結婚した相手が父さんの御祖父さんか分かったかな?別にメッセージでよかったのに、と思いながら電話に出る。


「もしもし。」


「ユッキーどうしよう!私とユッキー親戚だった!」


「そうなんだ。何だか不思議だね。俺たちが親戚だったとは。」


「なんで、そんなに落ち着いて居られるの!?」


 えっ。逆になんでそんなに取り乱してるの?


「かおり、どうしたの?俺と親戚が嫌とか?」


「嫌に決まってるじゃん!」


 えええええ!なんだかすごくかおりに嫌われている感じがしてきた……。いつも仲良くしている気だったのに。俺だけだったのか……。ちょっとショックかも。理由くらい聞いても良いですよね?かおりさん……。


「どうして嫌なの?」


「だって、親戚同士じゃ結婚出来ないじゃん!」


 そ、そうなんですか……。結婚できないことが嫌なのですね。でも、そこまで近い親戚ではないと思うんだけど。


「あの、かおりさん。たぶん、ここまで遠い親戚だと結婚は出来ると思いますけど。」


「えっ?そうなの?ちょっと電話切る。」


 ブチッと電話を切られてしまった。一応自分でも調べてみる。詳しいサイトを見てみると、いとこ同士でも法律的に結婚は可能と書いてあった。俺とかおりってかなり遠い親戚というか、寧ろ他人と言った方がよいレベルなのではないか?

 しばらくすると、また電話が鳴った。


「もしもし、ユッキー。私たち結婚出来るよ!」


 なんだか結婚を反対されている恋人同士の会話みたいになっているんだけど、嬉しいような、恥ずかしいような。


「そうなんだね。ところでかおりさん、俺と結婚したいの?」


「あっ……。あの、したいというか、目標というか……。あの、その、また明日!!」


 あっ、と言う間に切られてしまった。かおりの気持ちは知っているけれど、そこまで先を考えていたとは。みんなの事、真剣に考えているけれど、俺自身は、みんなで居ることが楽しすぎて、そのバランスを崩したくないっていう気持ちが今は強いから、かおりの気持ちに直ぐ答えることは難しいな。

 それはひとまず置いておいて、予定外だけれど、俺とかおりが遠い親戚ということが判明したから、どういう状況でマニュアルに変化するか多少わかる気がしてきた。かおりと玲奈の結果にもよるのだけれど、結構絞られてくる気がする。

 それに、玲奈のマニュアルが終わってからというもの、恋愛読本の内容が以前より気になるようになってきた。特に俺が読めないという事実。これだけは、どうしても腑に落ちない。マニュアルをやっていて読めないのならば分かるけれど、俺自身はやっていない。父さんに渡してもらった時にマニュアルに変化したし、玲奈の時の変化と合わせると俺には内容を見せたくないという見えない意思に信憑性が増す。他の情報にも期待しておこう。

 明日からの旅行は、千春さんも参加できるっていうし、玲奈も初めて参加する。今回は最初から千春さん運転の車で行けるそうなので楽ちんだし、ホテルのチェックインまで車で観光できるから楽しみも増える。初めて行くホテルだから施設とか、食事とか期待するものも有るし、夜のガールズトークに混ざるにも楽しみだ。もしかしたら、今日はなかなか寝付けないかもしれない。

そんな期待と不安が入り混じる興奮につつまれながら、俺のmission complete!

ご感想・レビュー・ブックマーク・評価、いただけると幸いです。

よろしくお願いします。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ