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恋愛読本。  作者: 半栖酒美斗
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噂の人

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主要登場人物

ユキヤ  主人公。隙があって鈍感。

かおり ユキヤの中学からの同級生。(実は小学校から。)

星奈  2年生 ユキヤの幼馴染。

唯   3年生 モデル並みの美貌の持ち主。

玲奈  1年生 ハーフ美女。留年している。金髪ゴリラ。

五日市先生(千春) かおりのお姉さん。

「てっちゃんは、他のクラス覗きに行かなくていいの?」


「うん。変な注目浴びるのも嫌だしね。」


「そっか。私もそんな感じかな。」


「玲奈は、久しぶりの学校楽しい?」


「うん。まあ、思わぬサプライズもあったしね。」


「男子が1人とか?」


「そうね!」


 玲奈が笑いながら答える。そう言えば、初日に俺を見てギョッとしていたからな。


「さっきの人は噂の佐々木さん?」


「そう。噂なんだ……。」


「ごめんなさい。言い方良くなかったね。」


「いいよ。別に気にしないから。俺が好きだった人、佐々木さんだよ。」


「今は?」


「うーん。正直言ってよくわかんないかな。だからさっき好きにすればと言われた時に、それすらも自分で決められないのかと少しへこんだよ。」


「うわっごめん。そういう意味でも迷ってたのね。」


「まあ、自分の気持ちだからはっきりするまで考えてみるよ。」


「うん。待ってる。」


「うん……。」


 ん?待ってる?何を?セナちゃんやかおりなら判るんだけど、玲奈?ん?


「おまたせー!色々見て来たよー。あんまりめぼしい所は無かったかな。」


 唯さんが残念な報告と共に戻ってきた。さあ、後半戦の始まりだ。

 今日の唯さんは、終始機嫌よさげだ。最後の学園祭、しっかり楽しんでもらいたいな。それに、これが終わればみんなで旅行だし、久しぶりの温泉が楽しみで仕方がない。今回は玲奈も一緒だしね。

 後半戦は、一般の人たちもボチボチ現れ、みんなのメイド服に興味津々であった。セナちゃんも家族が来ていて色々いじられていた。これはまたこれで微笑ましい。あっという間に今日は終わりの時間になった。相当な金額を1日で稼ぎ出してしまった。これなら旅行も随分楽に行けそうだ。

 後片付けを素早く済ませ、明日の支度に入る。片付けよりも、こっちの方が大変だ。幸い冷蔵庫があるのでそこで保管が出来るけれど、食材の消費量が全然わからない。今日の分は少なすぎたようだけれど、明日また同じくらい来るかは分からないし……。みんなで相談し合って、今日消費した分くらいを作って、余った分は全員持ち帰ろうということになった。まあ、大体中川家行きになると思うけど。

 大量の食材を下ごしらえを終え、部室で一休み。やっと落ち着いて腰を落とす。


「今日はお疲れ様!みんな体調大丈夫?」


「俺は大丈夫です。でも、みんな慣れないメイド服だから疲れたよね。お疲れさまでした。」


「ユキ君もお疲れ様。結局最後の方は休憩しなかったからね。」


「みんなに比べたら大したこと無いよ。」


「ユッキー、今日は早く寝ないと明日いい仕事出来ないよ~。」


「そうだね。夜更かししないようにしないとね。まあ、大体かおりのラインが原因ともいいますけど。」


「気を付けます……。」


 そんなやり取りを楽しみながら帰路に就く。

 そう言えば、玲奈と話をした時になんか違和感があったような……。まっいいか。特に問題はないだろう。

 明日は最終日、夕方から打ち上げみたいなものも行われるみたいだから、ひとまずそれを楽しみにしてがんばろう。

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