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恋愛読本。  作者: 半栖酒美斗
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タコパ

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主要登場人物

ユキヤ  主人公。隙があって鈍感。

かおり ユキヤの中学からの同級生。(実は小学校から。)

星奈  2年生 ユキヤの幼馴染。

唯   3年生 モデル並みの美貌の持ち主。

玲奈  1年生 ハーフ美女。留年している。金髪ゴリラ。

五日市先生(千春) かおりのお姉さん。

 買い物を済ませ、足早に自宅に向かう。と言っても、星奈の歩幅は狭いので、普通よりちょっと遅めになってしまうのは仕方がない。


「おまたせみんな!」


「おかえりー!」


 下ごしらえをしなければならないので、しばらくエアコンの効いた家作業だ。みんな家に入り、しばしの休憩をとる。


「下ごしらえはすぐ終わるの?」


 玲奈は既にお腹が空いているらしい。


「粉を溶くのと、食材を切るだけだから、すぐだよ。」


 帰って来て早々、星奈にやらせてしまって申し訳ない気分なので、微力ながら手伝う。その方が、打ち合わせもし易い。


「本番は、この作業どこでやろうか?」


「ある程度は予め作っておいた方が良いね。足りない分は現地作業かな。」


「OK!そうしよう。後は、味だね。」


「そうだね。ソース依存な部分もあるけど、お出汁とか色々試してみるね。」


 星奈は色々と考えて来てくれていたみたいで助かる。父さんの提案で簡単にたこ焼きとか言ってしまったけど、みんなが積極的に協力してくれるから心強いし、俺もしっかり頑張らないと。


「てっちゃんはひたすら焼く係なの?私、てっちゃんは売った方が良いと思うんだけど。」


 たしか玲奈の言う通り、初春の生徒だけだったらそうするんだけど。


「その辺りは当日考えよう。今日はひたすらみんなで焼く!そして食べる!」


「そうだね!」


 準備も出来たので、庭に出て、バーナーに火を入れる。これは2口あるので、2人で大量に作ることも可能だ。まず、俺と星奈で作ってみる。やはり火力が良いと作るのも早い。ただ、まったく目が離せないというのが難点だ。続いて、唯さんとかおり、玲奈と交代で焼いては食べるを繰り返す。全員、焼けるけれど星奈の焼きが一番おいしい。たぶん、俺のが一番微妙だった。


「ねえ、俺、接客か焼きの補助の方が良さそうじゃない?」


「そうね。ユキヤ君はそうしましょう。あとはローテーションで休憩入れる感じだね。」


 かなり集中して焼いたり食べたりしていたので疲れてしまった。みんなで食べつつまったりする。なんだか、こんな時間を過ごすのは久しぶりかもしれない。


「そうそう、旅行の話なんだけど、前の温泉に予約できたよ。」


 さすが星奈、いつもありがたい。


「一泊だけど、レイトチェックアウトだから少しゆっくりできるね。」


「そうですね!お姉ちゃんも楽しみにしているそうです。」


 そう言えば、あの時に先生の胸を触らせてもらったんだった……。ダメだ、思い出すと思わぬ反応をしてしまう。


「てっちゃん、旅行でなんかあったの?」


「えっ!どうして!?」


「いえ、なんとなく。」


 玲奈が妙なところで鋭いので困る。さすがに今回は何もないと思うぞ。人数増えたし、落ち着いた宿だからね。


「玲奈も加わったことだし、温泉楽しみだね!学園祭もしっかり稼がないと!」


「うん!」


 片付けつつ、荷物の段取りを打ち合わせ、今日は早めのお開きとなった。いつもなら、マニュアルの話が出るのだけれど、全く出てこなかったのは、玲奈がいたからかな?でも、玲奈の行動は、なんとなくマニュアルを見たという感じがする……。気のせいかな?


「玲奈、学校行き始めで、緊張するだろうけど頑張ってね。辛かったら言って。」


「うん。てっちゃんサンキュー!私は、貴方が居れば平気!」



 貴方が居れば?俺のことを頼ってくれているなら良いか。久しぶりの初春で心身ともに疲れているだろうから、温泉もゆっくり休まないとね。

 みんなが帰った後、色々あって疲れたからか、ラインをしていたのにいつの間にか、寝てしまった。これから一波乱あることも知らずに……。

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