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恋愛読本。  作者: 半栖酒美斗
141/191

てっちゃん

お越しいただきありがとうございます。

呼び方で、親密度ってあがりますよね。

でも、呼び捨ては場合によって下がります……。

ブックマーク・評価等いただけると励みになります。

お楽しみください。


主要登場人物

ユキヤ  主人公。隙があって鈍感。

かおり ユキヤの中学からの同級生。(実は小学校から。)

星奈  2年生 ユキヤの幼馴染。

唯   3年生 モデル並みの美貌の持ち主。

玲奈  1年生 ハーフ美女。留年している。

五日市先生(千春) かおりのお姉さん。

「ここは、せっかく準備してくれたかおり達には申し訳ないのだけれど、食べもの系の催しにして、サークル費を稼いで、みんなで遊びに行くっていうのはどうです??」


「ユキ君、それ良い!でも、何やるの?」


「できれば、材料費が掛からなくて、利益がでやすいのが良いかな。」


「うーん。何かあるかしら?」


 唯さんが考えている。これは、ちょっと父さんあたりに相談したい感じだ。


「ちょっと父さんにラインします。」


 父さんに学園祭の催しもので、利益が出やすいものを聞く。するとすぐに返事が来た。


「たこ焼き。だそうです。」


「どうして?」


「ほとんど粉だし、タコも大きさを考えれば、すぐに出来るそうです。ただ、電気ではなくガスでやるようにと。」


「機材が勝負なのね。私もお父さんに聞いてみよう。みんなもたこ焼きで良いかしら?」


 唯さんの言葉に全員がうなづく。結局、学園祭の王道に落ち着いた感じだ。でも何かひと捻り欲しい気がするんだよね。


「ちょっと相談なんだけど、みんなメイド服で出たらどう?」


 俺のクラスはメイド喫茶だ。そして俺は執事を少しでもやらなければならない。もちろんローズさんもメイド服を着る。それならば、それを生かして売りにしてしまうのも有りだと思う。


「ユッキー。メイド服見たいの?」


 説明が足りなかった……。クラスでの出し物と一石二鳥ということを話す。

 

「そうなんだ。それなら良いかもしれないね。」


 かおりが同調してくれてよかった。かおりのメイド服はバイトで見慣れているけど、唯さんと星奈は見たこと無いし、ちょっと楽しみだし。


「そうそう。今年の学園祭は、共学になったから男子の制限を緩和するって言ってたよ。だから、メイドさんとかそう言うの増えるかもしれないね。」


 唯さんの言葉に若干の危機感を感じたけれど、このサークルの場合、お店にしても接客するほど人員も居ないからテイクアウト専門。メイドさんが売るとなれば、回転は速いと思う。期待できるんじゃないかな。


「俺は、クラスの衣装のままで行きますけど、みんなは?」


「私、メイド長に相談してみる。なんだか沢山もってるって仰ってたから、みんなの分借りれるかも。」


 さすが自らをメイド長と名乗るだけある。マスターに俺の執事衣装も頼んでみよう。


「玲奈さんもそれで大丈夫?」


「大丈夫です。ちょっと興味ありますし……。」


 ローズさんは、メイドに興味があるのか。着せたらものすごくかわいい気がする。これは楽しみ過ぎて眠れないかもしれない。


「ユキ君。玲奈を見過ぎ。」


「ユキヤ君、目がだいぶエッチだったよ。」


「あっ、すいません。そんな気はさらさら無かったと思います。」


「ユッキー。嘘はいけない。」


「すいません。ものすごく楽しみにしてます……。」


「手塚さんはエッチなんですね。でも、男子はみんなそうじゃないかな。女子だってエッチだし。」


 何!?それは本当か?


「ホントですか?」


「本当ですよ。もしかしたら男子よりエッチかもです。」


「玲奈、それ以上はやめて……。ユキ君の目が……。」


「あっ、ごめんなさい。忘れてください。」


「はい!忘れます!」


 ローズさんとは、良い友達になれそうだ。


「あと、手塚さん。私のことは玲奈と呼んでください。みんな名前で呼ばれているのはうらやましくて。」


「あっ了解です。玲奈さんで良いの?」


「さんは要らないです。同級生なので、玲奈で。あと敬語もやめてください。」


「うん。じゃ改めてよろしくね。玲奈。」


「よろしく!てっちゃん!」


「てっちゃん!?」


 唯さんが驚きの声を上げる。俺、中学の頃、てっちゃんって呼ばれてたから普通なんだけど、初春では呼ばれないから驚かれちゃうのか。


「ユッキー、中学時代みたいだね。」


「そうだね。なんか久しぶり呼ばれた気がする。」


「なんだか新鮮な響きだわ。」


 星奈、君が最初、呼び捨てにしてたのも俺には新鮮だったのだけれど……。


「明日から、私もてっちゃんと学校行っても良い?」


「もちろん!」


 と答えたは良いけれど、またやわらかいと同時に周りの視線がキツイ電車になるのか……。やわらかいが冷たい視線より相当勝るので仕方ないな。いや、むしろうれしい。


「今日は、唯の家に行くから、解散ね!じゃまたね!てっちゃん!」


 そう言って、解散となった。部室に入ってからと帰りでは随分雰囲気が明るくなって良かった。中川家の家系は、見た目だけでなく、中身も美女ばかりだから最高です!明日からの通学も楽しみだ!

ご感想・レビュー・ブックマーク・評価、いただけると幸いです。

よろしくお願いします。

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