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恋愛読本。  作者: 半栖酒美斗
132/191

食事

お越しいただきありがとうございます。

愛奈主観です。コーラにはレモンです。

ブックマーク・評価等いただけると励みになります。

お楽しみください。


主要登場人物

ユキヤ  主人公。隙があって鈍感。

かおり ユキヤの中学からの同級生。(実は小学校から。)

星奈  2年生の先輩。ユキヤの幼馴染。

唯   3年生。モデル並みの美貌の持ち主。

五日市先生(千春) かおりのお姉さん。

「ねぇ愛奈ちゃん、予定変更していい?」


やっぱりユキ君は、何か考えてくれているようだ。洋食屋さんはいつでも行けるし、私も興味があるな。


「うん。お願い。」


「じゃ、ファミレスに行きます。やっぱり学生で友達とおしゃべりするのはファミレスだよね!ドリンクバーも有るし、長居してもそんなに目立たないもんね。」


「私、ファミレスでおしゃべりとかするの初めてかも。」


「えっ。美羽さん高校生でもしなかった?」


「はい。私、学校が終わると直ぐに帰宅してしまったので。」


「ごめんユキ君。私も、初めて……。」


「りょ、了解しました。じゃ折角だから色々お話ししようね。」


駅から少しだけ歩いて、大きめのファミレスまで足を延ばす。駅前だと人が多くて正直落ち着かないと思うから、ユキ君の配慮に感謝しないと。

 案内された席は一番端の席で、丁度目立たない場所だった。これなら落ち着いて話せそう。


「俺は、パスタにしようかな?2人は何にするの?」


「私もパスタにしようかな。」


「パスタ平気なの?」


不思議そうな顔でユキ君が聞いて来た。


「どうして?」


「バイトの先輩に女子とデートするのにパスタは、口紅が気になるから避けた方が無難って言われたんだ。」


その人すごい。確かに、女子同士ならあまり気にならないけど、男子と一緒だと思うと簡単には直せないし、お手洗いで直すのもなんだか気が引けるものね。


「そう言われるとそんな気がする。でも、それは初めてのデートとな気もするね。慣れちゃうと気にしないかも。」


「なるほど。そう言われるとそうだね!そこまで気を遣われると、なんだか仲良くなるのに時間がかかる気もする。」


「私もパスタにする。食べ方を工夫してみる。」


美羽は前向きだ。私も負けずに食べたいパスタにした。結局、全員パスタにドリンクに落ち着いた。


「ドリンクバー取りに行くけど。」


そう言って立ち上がろうとしたらユキ君がすかさず、


「みんなで行きましょう。ほら、どんな種類があるか見れるしね。楽しいじゃん。」


3人でドリンクバーの前でああだ、こうだ話をしながら、飲み物を決める。いつもは、誰かが取りに行ってくれたりしてたけど、こうやってワイワイしながら選ぶのも楽しい。

 ユキ君は、コーラを入れてから、少しだけレモンの炭酸ドリンクを入れていた。ちょっと聞いてみよう。


「ユキ君。今のって何?」


「コーラにレモンを入れると、酸味が加わっておいしいでしょ?それと同じような感じになるの。結構おいしいよ。」


「そうなんだ。」


結局1杯目は、全員、ユキ君スペシャルになった。そして、席に着いて一口。


「あっホントだ。すっきりして美味しい。」


美羽が直ぐに反応した。確かにすっきりしてておいしい。


「はじめて知った。今度、家でもレモン果汁入れてみよう。」


ユキ君が、一息ついてから口を開く。


「美羽さんは、男の人と話すのどれくらいぶり?」


「しっかり話したのは小学生ぶりくらいです。」


「そうなんだ。あと、俺には敬語を使わないで。折角の機会だし、色々と話しましょう。」


「そうですね…だね。男の子ってなんだか怖くて。」


「どんなところが?」


「なんだか乱暴そうで……。イメージだけなんだけど、ケンカしているのを見たりすると、とっても怖い。」


「確かに怖い人も多いよね。でも、大体の人は普通に会話できる人だから、気にしすぎなのかもね。」


ユキ君は、やさしい口調で話してくれるから聞き手としては安心できる。ユキ君も怒ったりするのかな?


「手塚君も怒ったりするの?」


「もちろん俺も怒りますよ。前に星奈の前で違う人に対する怒りの態度をしてしまって、とても怖がられたよ。でも、いつもはこんなだから、やっぱり状況によるんじゃないかな。ちなみに星奈は愛奈ちゃんの妹だよ。」


お話ししている最中に、オーダーしたパスタが来た。さっき、ユキ君が言っていたように食べ方に気を付けてみよう。

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