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恋愛読本。  作者: 半栖酒美斗
128/191

プラン?

お越しいただきありがとうございます。

デートプラン……。あまり考えたことないかも。

ブックマーク・評価等いただけると励みになります。

お楽しみください。


主要登場人物

ユキヤ  主人公。隙があって鈍感。

かおり ユキヤの中学からの同級生。(実は小学校から。)

星奈  2年生の先輩。ユキヤの幼馴染。

唯   3年生。モデル並みの美貌の持ち主。

五日市先生(千春) かおりのお姉さん。

「出来るだけ、時間がつぶせるようなお店、どこかないかな?前回星奈と行ったところはどう?」


「私はおいしかったから良いんだけど、ちょっと長居には向かないかな。」


「確かに。鉄板焼き食べてるときは良いとして、食べ終わった後は、長居できる雰囲気ではないね。お茶するような感じではないし。」


「三澤さんと一緒に行った洋食屋さんなら、長居できるかも。結構落ち着いた雰囲気だし。」


「え?何そこ、行ったことない……。」


なぜかおりが反応する。


「ネットで見てて気になってたから、三澤さんが服を買った後に行ったんだ。」


「そうなのですね。私も今度連れてってください。」


敬語だ……。これは受けるしかない。


「じゃ、今度4人で行こう。」


「ということで、その洋食屋に行くとして、その後は、暑いから適当にお店を渡り歩くということにしよう。愛奈ちゃん、それで良いかな?」


「うん。この辺ならお店も分かるし、私も調べてみるね。」


まずお店とコースに関しては、これで良いとして、後は一番重要な、恋人同士のような振る舞いなんだけど、出来るような気が全然しない。これ、聞いたら練習とかさせられないかな……。逆に、手つなぐな!とかの制限がかかるかもだけど。


「ちょっと私、お手洗いに。」


愛奈ちゃんは立ち上がり、厨房に入りそうになりながら陽菜さんに誘導され、トイレへと入って行った。


「ねえ、星奈さん。愛奈さんってユッキーのこと好き?」


「かおりちゃん。私もちょっとそれ思ってた。」


この2人は何を言っているのでしょうか?もう10年は会ってないのに。


「考えたことも無かった……。でも、もしかしたらそうかも……。」


「えっ?なんで?」


つい聞いてしまった。気になったという気持ちが先走ってしまった。


「ユキ君は知らないだろうけど、お姉ちゃん、男子と全く話せないの。でも、ユキ君連れて来た時はガン泣きしたし、全然抵抗なく飴とか渡しに行くし、確かに思い当たる節はある……。」


「でもさ、俺、少し気になってることがあるんだけど、どうして3人が3人ともこのお願いをOKしたの?特に星奈とかおりは絶対OKしなさそうなんだけど。」


またしても、ついうっかり聞いてしまった。だって気になるんだもん。


「そ、それは……。マニュアルにあったから……。」


「えっ!私も……。」


星奈の言葉にかおりも反応した。唯さんは……。目が泳いでるから唯さんもだな。


「どう書いてあったの?はい、1人ずつ。」


「私は、姉のお願いを聞くこと。本当にそのままだったから、何も言えなかった……。」


「私は、難局を見守り、耐えること。今です。今。」


「私は……。ユキヤ君のデートを邪魔しないこと。もうなんで私だけ悪い人みたいな表現なの?」



唯さんのだけ若干面白いけど、3人とも大体は同じ内容だ。それじゃデートもOKだよね。


「じゃ俺は、愛奈ちゃんとのデートを楽しめばいいのかな?」


「嫌だけど、そうなると思う……。いや楽しむのが嫌なんじゃなくて、デートが嫌なだけ。」


星奈。君ホントに嘘付けないよね。だから良いんだけどさ。


「おまたせ。」


愛奈ちゃんが帰ってきた。3人の意向もわかったし、愛奈ちゃんも俺とのデートを嫌がってるわけじゃないから、俺は俺なりに楽しむことにしよう。


「愛奈ちゃん。後は俺に任せてよ。」


「うん。恋人っぽく出来そう?」


「たぶん大丈夫。」


「お願いします。3人にはありがとう。」


「お姉ちゃん。2人の代わりと私の分も付けて言うけれど、今回だけだからね。ユキ君のやさしさなんだからね。」


「わかってるよ星奈。みんなありがとう。私、がんばってデートする!」


俺とデートは、頑張らないといけないのか……。


若干ショックを受けながらも、ルポ会議は終了した。相変わらず、お会計は安くてよかったんだけど、星奈達は腑に落ちない感じに見えた。

 ちょっと不安だけど、そのデート、ナポリタン分は頑張ろう。

ご感想・レビュー・ブックマーク・評価、いただけると幸いです。

よろしくお願いします。

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