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恋愛読本。  作者: 半栖酒美斗
127/191

ルポ会議

お越しいただきありがとうございます。

ナポリタン。食べたい……。

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お楽しみください。


主要登場人物

ユキヤ  主人公。隙があって鈍感。

かおり ユキヤの中学からの同級生。(実は小学校から。)

星奈  2年生の先輩。ユキヤの幼馴染。

唯   3年生。モデル並みの美貌の持ち主。

五日市先生(千春) かおりのお姉さん。


翌日、ルポに11時集合ということで、先におじゃまして、マスターに事情を話しておいた。事情を理解してくれて、少し離れたところに5人座れる席を特別に用意してもらった。しばらくすると、全員同時に現れた。なんとなく、愛奈ちゃんがシュンとしている気がする。


「いらっしゃいませー!あっ、今日バイトじゃないや。」


ついうっかりいつも通りの挨拶をしてします……。ちょっとはずかしい。横で、今日バイトの陽菜さんが猛烈に笑っている。ホントやめて。


「ここは、お姉ちゃんのおごりだからユキ君。好きなだけ食べて良し。」


「星奈。了解!」


俺以外は、フルーツパンケーキを注文。俺は、お腹が減っていたのでそれより安いナポリタンを注文。ここのナポリタン好きなんだよね。まかないでもリクエストしてしまうくらいです。


「で、プランはどうするの?」


「昨日、星奈に怒られながら考えたんだけど、私、デートってしたこと無くて全然わからないの……。で、星奈は、ユキ君のおすすめで行ったと言うし、唯は、遊園地だっていうし、かおりちゃんは、お家デートというハードルの高すぎること言うし、参考になりません……。そこでユキ君。コーディネートお願い。」


「いや、俺も無理ですって。大学生のデートなんて想像もつきませんよ。」


「だよねぇ。食事くらいなら……。」


食事なら自信があるのかな?そこは俺の参考になるから聞いてみよう。


「どんなところです?」


「ファミレス。」


参考にしようと思った俺がバカだったよ。


「うん。無しで。」


そんな不毛な話をしていると、陽菜さんが食事を持ってくる。


「お待たせしましたー。」


さすがにベテラン。とっても手際よく並べていく。そして俺のナポリタンは大盛りになっていた。


「これは、マスターのサービスです。」


「マスターごちそうさまです!」


大きい声で俺を言うと、はいよーと言う声が厨房から帰ってきた。相変わらず緩い感じで心地よい。


「そうだ!陽菜さん。ちょっと良いですか?」


「なに?」


「陽菜さんデートってどこ行ったりします?」


「うーん。色々だけど、ショッピングしたり、お茶したり、結構適当よ。まあ、2人とも高校生だからお金もないからね。」


「ですよね。ありがとうございました!」


「やっぱり、大学生でもバイトしている高校生と同じような気がするんですよ。」


「そうなのかな……。」


愛奈ちゃんは、バイトしているのかな?


「愛奈ちゃんはバイトしているの?」


「私はしてない。たまにお父さんの仕事の資料を作ってるくらいかな。」


全然、お外に出てないな。これは結構難しいかも。


「お友達が来るのであれば、食事とお茶で大半潰すのはどうです?」


「それでも良いのだけれど、お店を知らないのです。ファミレスくらいしか……。」


いや、ほんとにこの人、俺とデートでもハードル高いんじゃないのか?


「愛奈ちゃん、俺とのデートって想像出来てます?」


「……。」


完全に黙ってしまった。

しばらくすると、顔が真っ赤になってくる。これは、やっと現実を直視した感じだな。男子と2人きりが、どれだけハードルが高いか……。


「ユキ君。どうしよう。恥ずかしい。」


愛奈ちゃんは、星奈と同じくらいか、ちょっと低い背丈。髪は星奈よりちょっと長いけれど、少し明るめに染めていて、童顔なので守りたくなってしまう感じだ。間違いなくモテる。見た感じは星奈と同じようなスタイルだけれど、若干胸が大きいような……。


「ユキ君。お姉ちゃんの胸に興味でも?」


その声に反応して、愛奈ちゃんが胸を押さえる。いや、俺そんなに見てないし。


「星奈の胸に興味がある。」


「よろしい。」


いや、そこは否定してよ。俺、何言って良いかわからないです。


「星奈。そこは否定を。」


「私、揉まれましたから。」


「ユッキーのエッチ。」


そこだけ、かおりが絡んでくると、ちょっと怖いです。


「さて、デートプランはどうしたものか……。」


唯さんが意外に真面目に考えているので、そろそろ本腰を入れようと、ナポリタンを頬張った。

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