表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
恋愛読本。  作者: 半栖酒美斗
126/191

うーむ

お越しいただきありがとうございます。

見た目も重要です。でもそれで判断されてしまうと……。

ブックマーク・評価等いただけると励みになります。

お楽しみください。


主要登場人物

ユキヤ  主人公。隙があって鈍感。

かおり ユキヤの中学からの同級生。(実は小学校から。)

星奈  2年生の先輩。ユキヤの幼馴染。

唯   3年生。モデル並みの美貌の持ち主。

五日市先生(千春) かおりのお姉さん。

「ねえ、愛奈ちゃん。その人と友達から始めて見るっていう選択肢はないの?」


「え?」


「だって、その人は、愛奈ちゃんに好意をもっているんでしょ?それは嬉しいことだと思うし、今後、愛奈ちゃんが人を好きになった時の参考になると思うんだけど。」


「そうだけど……。私、男の子と話すことすらままならない。」


うん。俺、男の子だよね?なんかこれ前にもあったような……。


「愛奈ちゃん、俺も……。」


「ユキ君は大丈夫なの!奇跡的に!子供の頃、お風呂も一緒に入ったことあるし!」


「うん。そのネタ、俺、若干恥ずかしいんだけど。」


「だからね。一生のお願い!今回だけ!」


うーん。なんかやっぱり腑に落ちない。女心と言われてしまえばそれまでなんだけど、将来恋人が出来たり、結婚したりとかってどうなのかな?


「ねえ、愛奈ちゃん。もし将来結婚しようと思った時に相手はどうするの?」


「……。」


ですよね。そうなりますよね。だって、男子と話すのすら、ままならないんだから。


「ユキ君と結婚する……。」


「へ?」


あっ、これあかんやつや……。


「お姉ちゃん、やっぱりこの話、無かったことで。」


「愛奈ちゃん。無かったことで。」


「うん。無かったことで。」


そうですよね。そうなります。だってこの3人だもん。


「それは困る……。結婚の話は忘れて。ごめんなさい。それは、今後考えるから、今回だけはどうしてもお願い。」


やっぱりどうかと思うんだよな。


「ねえ、愛奈ちゃん。その男の人知ってるんでしょ?」


「え……。うん。」


「で、どうだったの?」


「見た目がチャラい感じで、私の好みとはかけ離れてる……。どうしても無理。」


それを先に言ってくれよ。なんだか振り回されてる感じするし。


「結婚の話は無しとして、とりあえず、その話は受けるよ。でも約束して、男性アレルギーと見た目で人を判断するのを改善すること。」


「わかりました。本当にお願いします。」


「星奈。これで良い?」


「うん。お姉ちゃん!ユキ君にちゃんとお礼してよ!!」


「もう私をあげたいくらいです……。」


「お姉ちゃん!!あとで話あるから!!」


星奈。ホントにこわい。姉相手だと容赦ないです。


「で、俺は、愛奈ちゃんとその人3人で遊べば良いのよね?」


「うん。で、プランは?」


「えっ?プラン?」


お姉さん。それ地元のあなたが考えないと何もできませんって。


「愛奈ちゃん。ノープラン?」


唯さんがたたみかける。実は結構怒ってる?


「うん。ノープラン……。」


「明日、ルポで会議ね。」


唯さん頼もしいけど、なんとなく怖いのは俺だけ?


「唯さん。わかりました!私も参加。」


かおりも怒ってるわ。なんだか複雑だわ。


「これって恋人っぽくしないとだよね?」


「うん。そうだよ。」


「大学生の恋人っぽくって全然わかりませんけど。」


「それを含めて打ち合わせましょう。私にもわからないけれど。」


唯さん、頼もしいのか、頼りないのかはっきりしておくれ。


「そのルポっていうのが分からないけれど、わかったわ。」


「ルポはユキ君とかおりのバイト先。パンケーキがおすすめ。そしてお姉ちゃんのおごり。」


「それは大丈夫。食べたいだけ食べて。」


「星奈。俺とかおりのバイト割りが聞くので、たいして高くないです……。すいません。」


「バイト割りなしで。」


星奈、マジ怒ってる。


そんな感じで明日、恐怖の打ち合わせをすることになった。先に店長に連絡しておこう……。

ご感想・レビュー・ブックマーク・評価、いただけると幸いです。

よろしくお願いします。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ