うーむ
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主要登場人物
ユキヤ 主人公。隙があって鈍感。
かおり ユキヤの中学からの同級生。(実は小学校から。)
星奈 2年生の先輩。ユキヤの幼馴染。
唯 3年生。モデル並みの美貌の持ち主。
五日市先生(千春) かおりのお姉さん。
「ねえ、愛奈ちゃん。その人と友達から始めて見るっていう選択肢はないの?」
「え?」
「だって、その人は、愛奈ちゃんに好意をもっているんでしょ?それは嬉しいことだと思うし、今後、愛奈ちゃんが人を好きになった時の参考になると思うんだけど。」
「そうだけど……。私、男の子と話すことすらままならない。」
うん。俺、男の子だよね?なんかこれ前にもあったような……。
「愛奈ちゃん、俺も……。」
「ユキ君は大丈夫なの!奇跡的に!子供の頃、お風呂も一緒に入ったことあるし!」
「うん。そのネタ、俺、若干恥ずかしいんだけど。」
「だからね。一生のお願い!今回だけ!」
うーん。なんかやっぱり腑に落ちない。女心と言われてしまえばそれまでなんだけど、将来恋人が出来たり、結婚したりとかってどうなのかな?
「ねえ、愛奈ちゃん。もし将来結婚しようと思った時に相手はどうするの?」
「……。」
ですよね。そうなりますよね。だって、男子と話すのすら、ままならないんだから。
「ユキ君と結婚する……。」
「へ?」
あっ、これあかんやつや……。
「お姉ちゃん、やっぱりこの話、無かったことで。」
「愛奈ちゃん。無かったことで。」
「うん。無かったことで。」
そうですよね。そうなります。だってこの3人だもん。
「それは困る……。結婚の話は忘れて。ごめんなさい。それは、今後考えるから、今回だけはどうしてもお願い。」
やっぱりどうかと思うんだよな。
「ねえ、愛奈ちゃん。その男の人知ってるんでしょ?」
「え……。うん。」
「で、どうだったの?」
「見た目がチャラい感じで、私の好みとはかけ離れてる……。どうしても無理。」
それを先に言ってくれよ。なんだか振り回されてる感じするし。
「結婚の話は無しとして、とりあえず、その話は受けるよ。でも約束して、男性アレルギーと見た目で人を判断するのを改善すること。」
「わかりました。本当にお願いします。」
「星奈。これで良い?」
「うん。お姉ちゃん!ユキ君にちゃんとお礼してよ!!」
「もう私をあげたいくらいです……。」
「お姉ちゃん!!あとで話あるから!!」
星奈。ホントにこわい。姉相手だと容赦ないです。
「で、俺は、愛奈ちゃんとその人3人で遊べば良いのよね?」
「うん。で、プランは?」
「えっ?プラン?」
お姉さん。それ地元のあなたが考えないと何もできませんって。
「愛奈ちゃん。ノープラン?」
唯さんがたたみかける。実は結構怒ってる?
「うん。ノープラン……。」
「明日、ルポで会議ね。」
唯さん頼もしいけど、なんとなく怖いのは俺だけ?
「唯さん。わかりました!私も参加。」
かおりも怒ってるわ。なんだか複雑だわ。
「これって恋人っぽくしないとだよね?」
「うん。そうだよ。」
「大学生の恋人っぽくって全然わかりませんけど。」
「それを含めて打ち合わせましょう。私にもわからないけれど。」
唯さん、頼もしいのか、頼りないのかはっきりしておくれ。
「そのルポっていうのが分からないけれど、わかったわ。」
「ルポはユキ君とかおりのバイト先。パンケーキがおすすめ。そしてお姉ちゃんのおごり。」
「それは大丈夫。食べたいだけ食べて。」
「星奈。俺とかおりのバイト割りが聞くので、たいして高くないです……。すいません。」
「バイト割りなしで。」
星奈、マジ怒ってる。
そんな感じで明日、恐怖の打ち合わせをすることになった。先に店長に連絡しておこう……。
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