表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
恋愛読本。  作者: 半栖酒美斗
114/191

シスター

お越しいただきありがとうございます。

姉妹の関係って微妙なことが多いですよね。

というか大体極端かな……。

ブックマーク・評価等いただけると励みになります。

お楽しみください。


主要登場人物

ユキヤ  主人公。隙があって鈍感。

かおり ユキヤの中学からの同級生。(実は小学校から。)

星奈  2年生の先輩。ユキヤの幼馴染。

唯   3年生。モデル並みの美貌の持ち主。

五日市先生(千春) かおりのお姉さん。

結局、明日は、3人共来るということで、面倒だからカレーにしようということになった。星奈が手料理を奮ってくれるということだったので期待していたんだけど、ちょっと残念。でも、また来てくれると信じよう。


昨日は、酔っぱらった勢いでトイレの帰りに星奈の隣に寝てしまった……。本当は星奈か唯さんかどっちか分からなかったのだけれど。胸を触ったのは事故です。目が覚めたら乗っかっていただけです。ちょっと揉んだけど、それは自白してしまったから良しとしよう。


とりあえず、今日中に隠せるものはすべて隠しておかないとな。エッチな本とか探されても困るし。ベッドの下の物は、物置の奥底に封印して、ごみもすべて片付けておく。今日は1日あけておいて良かった。

 さっさと片付けて、掃除をしてしまった。まだ時間は昼過ぎだし、一休みしよう。


コーヒーを飲んで一服しているとラインが来た。


“ユキヤ君、なにやってるの?”


唯さんからだ。グループじゃないのは珍しいな。


“コーヒー飲んで一休みしてます”


“そうなんだ、明日、何か買ってくるものある?”


“特に大丈夫です。あとご飯代はちゃんと払いますから”


“それはいいんだけど、明日、星奈が来れないかもしれない。”


“どうしたんですか?急用?”


“お姉さんが帰ってくるの。めったに帰ってこないんだけどね。”


“星奈のお姉さんって愛奈さん?”


“ユキヤ君知ってるの?”


“そりゃもう。昔、可愛がられましたから。で、愛奈ちゃんが居ると来れないっていうのはどうしてです?”


“それは……。妹を溺愛しすぎてるからよ。”


そう言えば、昔からそんなだったような気がする。確か年齢は唯さんより1つ上。何故か俺は可愛がられていたけれど、他の人は完全に拒絶していたような気がする。


“もう帰って来てるんですか?”


“うん。さっき星奈から連絡があったから。”


“あとで連絡してみます。”


愛奈ちゃんが帰って来てるだけで、星奈が来れないっていうのはなんだか腑に落ちない。両親が言うならわかるけど……。

とりあえず、連絡してみるか。


「もしもし、星奈?」


「うん。明日いけないかもしれない。」


「愛奈ちゃんが帰ってきてるんだって?」


「愛奈ちゃんが居ると家来れない?」


「そんなことはないんだけど……。」


「まあ、いいや。今から星奈の家行くね。」


「えっ。」


「愛奈ちゃん説得しに行く。まってて。」


勢いで言って電話を切ってしまった。とりあえず、カレーと言えども星奈が作ってくれる料理はおいしいので、それを逃す訳にはいかない。


直ぐに着替えを済ませ、星奈の家に向かう。星奈の家までほぼ10分。走ればすぐだ。エントランスに着くと、部屋番号をブッシュする。


「どちらさまですか?」


聞いたことのない声だ。


「手塚と申しますが、星奈さんはいらっしゃいますか?」


「いません。」


一言で切られた……。これはもしかして愛奈さんか?とりあえず、星奈に連絡しよう。


“星奈、着いたんだけど、速攻切られた。”


“まってて。もう一度押して”


次に押すと、何も応答なく扉が開いた。そのまま最上階へ向かう。ちょっとドキドキする。


部屋の呼び鈴を鳴らす。すぐにドアが開き。


「ユキ君。行こう。」


星奈が飛び出して来た。


「えっ?行くってどこに?」


「どこでも!」


すると、若い女性も飛び出して来た。


「ちょっとあなた、私の星奈と何処に行く気!?警察呼ぶわよ!」


「いやちょっとまって。警察呼ばれても容疑がないですって。」


「誘拐容疑よ!未成年者略取よ!」


「いや俺、何にもしてませんって!落ち着いて!」


「これが落ち着いて居られますか!男の子と話すらしたことなかった妹が、どこの馬の骨ともわからない男の家に泊まるなんて言語同断よっ!」


「馬の骨……。」


「お姉ちゃんちょっとうるさい!私にボーイフレンドがいたって良いじゃない!私の勝手でしょ!」


珍しく星奈が興奮している。前は、こんな感じに活発だったんだよな。


「ダメよ!あなたは子供の頃、事故にあってそれから大変だったんだから!!」


なんか色々とめんどくさい。俺、ちょっと黙っていよう……。

ご感想・レビュー・ブックマーク・評価、いただけると幸いです。

よろしくお願いします。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ