表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
恋愛読本。  作者: 半栖酒美斗
112/191

早寝

お越しいただきありがとうございます。

異性に囲まれて寝たことはありません。

ぜひ寝てみたいで候。

ブックマーク・評価等いただけると励みになります。

お楽しみください。


主要登場人物

ユキヤ  主人公。隙があって鈍感。

かおり ユキヤの中学からの同級生。(実は小学校から。)

星奈  2年生の先輩。ユキヤの幼馴染。

唯   3年生。モデル並みの美貌の持ち主。

五日市先生(千春) かおりのお姉さん。

「そうそう、中学の卒業アルバム見たい!」


唯の提案に、かおりが中学時代のアルバムを持ってくる。私の知らないユキ君の中学時代だ。ちょっとたのしみ。


「俺、モッサリしてますよ。」


「うん。それは何度も聞いてるけど、目で見るのは初めて。」


かおりがユキ君の出ているページをチョイスして見せてくれる。


「なんだか、今の方が若い感。」


「たしかに。」


唯の言葉に反応してしまった。今の方がすっきりしていて、若々しい感じがする。


「千春さん。女子って辛辣ですね……。」


「そうだよ。女子は怖いよ。」


「怖いのは良く知っています。怖い思いもしましたし。」


「そうか。まあ、女子高に男子1人みたいなものだからね。気を付けなよ。」


「そこら辺は3人に感謝しないと。」


美術室の出来事から随分時間がたったけど、同じように考えている人もきっといると思う。今は、私達3人が近くにいるけど、もう少し頼りになる人が居ても良いかなと思う反面、あまり女子と仲良くされると嫉妬してしまう自分も居る。難しい……。


「俺、千春さんのアルバム見たい!」


「えっ?私の?」


「そう。ダメですか?」


「別にいいけどさ……。ちょっと待ってて。」


先生は自室にアルバムを取りに行った。新体操ばっかりやっていた幹事はするけれども、実際はどうなのかな?


「はいこれ。卒アルよりこれの方が良いでしょう。」


ユキ君が開くと、レオタード姿の先生が沢山。しかも、超脚が綺麗……。かおりの脚が綺麗なのは遺伝か。五日市姉妹恐ろしい……。


「千春さんなんだか凄いですね。表彰式とか沢山あるし。」


「そうねぇ。これしかやってきてなかったからね。」


「やっぱり運動か……。」


「唯。がんばろう。」


「うん。」


先生のアルバムをじっくり見るユキ君。そのうちアルバムに穴でも開きそうです。


「今日はよく食べたわ。なんだかもう眠い……。」


きっと先生の眠いはお酒の飲みすぎと思われます。


「私も眠いです。先生、今日の配置はどんなです?」


そう。私も気になってた。ユキ君がどこに寝るのかと。


「手塚はちゃんと別の部屋を準備したよ。」


「千春さんありがとうございます。これでゆっくり寝れます。」


「いつもは、悶々として眠れなかったんだね。わかるよ男子。」


「からかわないで……。」


「じゃ、さっさとお片付けして、寝る支度しましょ。」


良かった。今日は、酔っ払い大発生しなさそうだ。手際よく片付けて、洗い物をしてしまう。その間のユキ君は、千春さんと何か話しているようだったけど、お酒を飲んでいたのでちょっと不安。お片付けが終わったので、先に寝る支度をさせてもらった。ユキ君とは違う部屋に寝るので、今日はぐっすりかも。


「お先に支度行ってきましたー。ユキ君、どうぞ。」


「うん。今日は星奈と一緒に寝る。」


「!?」


「今、なんと?」


「セナちゃんと一緒に寝る。」


「先生。飲ませすぎです。」


「ごめんごめん。ついつい。」


私は別に一緒に寝ても良いんだけど……。さすがに2人も居るから無理です。


「じゃユキヤ君。私と寝よう。」


「唯さん、寝相が悪いからセナちゃんが良い。」


「え……。寝相悪い……。」


ユキ君、はっきり言いすぎです。


「じゃ、私とは?」


「かおりは、千春さんがいるじゃん。」


「ユキ君。なんで私?」


「えっ?だっていつも一緒にお昼寝してたじゃん。」


「それは、幼稚園の時ね。はい、もう高校生なんだから1人で寝なさい。」


「ちぇ。じゃ1人で寝る。」


「なんだかでっかい子供みたい。」


おかしくて笑ってしまった。唯だけなんだか微妙だったけど。ユキ君のお布団は足りなかったので、寝袋を持ってきてもらっていた。


「じゃみんなおやすみ。」


ユキ君は、さっさと寝てしまった。なんだかつまらない気がするけど、このまま起きてても、なんかまたやらかしそうだったので、我慢しよう。それに明後日、ユキ君に何を作ってあげるか相談しなきゃ。と思っていたのに、寝転んだら直ぐに寝てしまった……。

ご感想・レビュー・ブックマーク・評価、いただけると幸いです。

よろしくお願いします。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ