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恋愛読本。  作者: 半栖酒美斗
111/191

膝枕

お越しいただきありがとうございます。

膝枕、良い響きです。

ブックマーク・評価等いただけると励みになります。

お楽しみください。


主要登場人物

ユキヤ  主人公。隙があって鈍感。

かおり ユキヤの中学からの同級生。(実は小学校から。)

星奈  2年生の先輩。ユキヤの幼馴染。

唯   3年生。モデル並みの美貌の持ち主。

五日市先生(千春) かおりのお姉さん。


ユキ君の様子が変だ。完全に目が座ってる。


「かおりの太もも大好きですけど……。 」


「うちの妹の太ももが好きだけどなんです?」


「ショーパンよりミニスカです!」


ユキ君の性癖が……。


「よしかおり、ミニスカだ!」


「お姉ちゃん!酔っ払い!」


「かおり、冷静に考えてみな。今ここでミニスカと言って着替えられるのかおりだけだよ。他は着替え持ってないよ。」


「……。お姉ちゃんそう思ってるのはお姉ちゃんだけだよ。」


「えっ?なんで?」


「マニュアルに書いてあったもん。ショートパンツとミニスカって。」


そう。私も、もちろん持ってきてる。唯も持ってると思う。


「じゃ3人とも着替え行ってこーい!」


「えー!!」

「えー!!」


唯と声を上げてしまった。それは持ってますけど、ユキ君の前でユキ君の要望に応えるようにミニスカートを着るのは、さすがに抵抗があります……。


「じゃかおり!独占だ!」


「行きます!」


そう言って結局3人で着替える羽目に……。


ミニスカート……。実は持ってなくて、このために買いに行ったなんて言えない。着替えにかおりの部屋に3人で入った。箪笥の上に写真が飾ってあった。


「これ、ユキ君との写真?」


「そうです。1枚だけしかもってないですけどね。」


「そうだ!かおりちゃんユキヤ君との卒業アルバム見たい!!」


「ユキ君の中学時代、私も見たい!」


「じゃ着替えたらもって行きましょう。」


3人でミニスカートに着替えるという、よくわからない状況になりながら、そんな話をしていた。でも、これで座ったら下着が見えそうな気がする……。


「ねえ、冷静になってみたんだけど、これチラッと見せてショーパンに戻らない?」


「確かに。マニュアルは見せるだけだし……。」


「ですね。私もちょっと恥ずかしい。」


「勢いで見せて、この部屋に戻りましょう。それでいい?かおりちゃん、星奈。」


「OK!」


全員で同時に見せに行くことに。


「はいりまーす!」


「カモーン!」


先生がノリノリだ。


部屋に入り、直ぐに撤退。


「えーそんだけー?」


先生の声が響く。これ先生が見たかっただけでは?

すぐにショーパンに着替え、部屋に戻った。


「で、手塚はどれがよかった?」


「千春さん。答えにくいです。」


「太もも的好みは?」


「……触らないとわかりません……」


ユキ君も絶対酔ってる!!!そんなこと言わないもん。


「で、手塚、触ったことある太ももは?」


先生、すごい質問。


「かおり以外は触ったことあります。」


たしかに。私も触られたし、唯なんて、布団にまで入ってるし。


「かおり、触らせてあげないの?」


「お姉ちゃん。それはだめ。」


「来栖さんはどうやって触らせたの?」


触らせたって人聞きの悪い。


「いえ。膝枕です。」


「膝枕なら出来る!!」


かおりが俄然乗り気だ。もう正座してるし。


「じゃ遠慮なく。」


ユキ君から横たわって、かおりの太ももに頭を置く。なんだか見ていて気持ちよくない!!胸のあたりがもやもやする。


「ユッキー、どう?」


「うん。膝枕。」


ユキ君。やっぱり酔っ払いだ。もう意味不明に近いです。


「はい!もう終わり。」


「次は、私ね!」


「唯。ふざけるな。」


「星奈、怖い。」


そんなやり取りをしながら、膝枕は無事終了した。でも、私もちょっとスキンシップしたいな。


「ユキ君。私の太もも嫌い?」


なんて質問をしてしまったんだ……。私、お酒飲んでないのについ衝動的に言ってしまった。


「星奈の太ももも好き。でも、星奈は結構くっ付いてくることが多いから全般的に好きかも。」


ユキ君。やっぱり酔っ払いだ。普段ならそんな事言わないし。


「かおり、来栖さんに負けてるよ。」


と言いながら、先生がユキ君の隣に陣取っているので、誰も隣に行けない。


「お姉ちゃん。どいて。」


「いいじゃないか、私だってたまには、男子の臭いを感じたいのだよ。」


先生が酔っぱらって、収集が付きそうにないような気がする。

酔ってないのは私とかおりだけ。これはどうすれば良いのだろう。まだ8時前だ。

酔っ払いにユキ君をおもちゃにされないように対策を考えないと。


そう思って飲んだジュースがお酒だと気づいたのは、翌朝のことだった……。

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