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恋愛読本。  作者: 半栖酒美斗
105/191

集合

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異性の部屋…。

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主要登場人物

ユキヤ  主人公。隙があって鈍感。

かおり ユキヤの中学からの同級生。(実は小学校から。)

星奈  2年生の先輩。ユキヤの幼馴染。

唯   3年生。モデル並みの美貌の持ち主。

五日市先生 かおりのお姉さん。

「あれ?先生!」


1人多いと思っていたら先生が来ていた。


「来る予定ではなかったんだけど、かおりが来るように連絡してきたから、緊急家庭訪問だよ。」


「いや、千春さん。俺、悪いことしてないですよ。」


「まあ、ある意味問題児候補だからね。」


「た、たしかに……。」


葡萄をテーブルに置きながら、ユキヤ君がちょっと小さくなっている。


「すいません。家の親の都合で1日早まってしまって。葡萄が大量に送られてきたのでみんなで食べましょう。」


「私、葡萄大好きだからうれしい。」


「星奈は、本当に葡萄好きです。家の葡萄を食べきってしまった前科があります。」


「唯。少し黙る。」


「星奈さんが、そんなに食べるなんてびっくりです。」


かおりちゃんが驚いている。確かに少食なイメージの星奈が葡萄にだけは目がないのは、今まで私だけの秘密だったのに。なんか寂しい。


ユキヤ君が座布団をもう一つ持ってきて、先生が座る。ユキヤ君のお部屋がちょっぴり大きめで良かった。でも、私が一番最初に来てしまったため、真正面なのが残念。両端は星奈とかおりちゃんが座ってる。


「ところで唯、宿題持ってきた?」


「え?持ってきてない。」


「君は何しにこちらへ?」


「ほら、だって、星奈の家に行くところだったから。」


そう、私だけ目的地が違かったのです。急遽、ユキヤ君のお宅訪問になったのです。


「そう言えば、そうだった。唯、そう言えば、相談があったじゃなかったっけ?」


「うん。もう解決したので大丈夫です。お気になさらず。宿題は、後日にしましょう。今日は、先生も居るし、お茶しましょう。お茶。」


「そうですね。母さんも葡萄とかあるみたいだし、今日はかおりがバイトだしね。」


ユキヤ君の言葉に救われた。ホントに今日は調子狂いっぱなしです。


「そう言えば、夏祭りの日なんですけど、家に泊りに来ませんか?公園近いですし、お姉ちゃんと2人暮らしには、ちょっと大きいお家なので、全員泊まれますよ。」


「そうそう、それを話そうと思ってたのよ。まあ、お母さまには旅行の時に電話したことがあるから大丈夫だと思うわ。」


先生。さすがです。私もこんな気配りできる女性になりたいな。


「えっ俺も良いんですか?」


「もちろん。」


「やった!遠慮なくお泊りさせていただきます!」


ユキヤ君、すごくうれしそう。確かになんだか旅行見たいでうれしいもんね。もう一回くらい旅行に行きたいけれど、さすがにお金がかかるからね。


「じゃ、当日までに打ち合わせしましょう。まだ、時間はあるし、私、宿題終わってないし。」


「了解です。俺、そろそろ終わりますけどね。」


「ユッキーすごい。私、まだまだ。」


「私も、そろそろ終わるかな。」


ユキヤ君と星奈は終わりそうで、私とかおりちゃんはまだまだということで、なんとなく性格が出た感がある。家に帰ったら頑張ろう……。


「じゃ、どこかで集まって、勉強会しましょうね。先生も時間があったら参加してくださるとうれしいです。」


「うん。いいよー。まあ、私も部活以外は予定がないしね。」


まあ、私は先生に恋の話とかを聞いてみたいと言う別の目的もあるのですが。大人の女性だとやっぱり男心を手玉に取ってしまったりするのかな?


「私、そろそろバイトだ。」


かおりちゃんの言葉に、そろそろ解散することにした。


「ユキヤ君。今日は突然お伺いしてすいません。」


「いえ、母さんが呼んだだけですから。俺、明日バイトだから都合的には今日で良かったです。」


明日は、佐々木さんとバイトか……。なんだか気になるけど、仕方ないね。

全員で、お母さまにご挨拶をして玄関に向かう。先生は、お盆のことも話して、直ぐに了承して頂いた様だった。


「お邪魔しましたー。」


はじめて行った男子の部屋は、イメージと違ってとても片付いていて、イメージ通りベッドの下にエッチな本があって、ちょっぴり長居したくなる、そんな場所だった。

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