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恋愛読本。  作者: 半栖酒美斗
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冷静に

お越しいただきありがとうございます。

今回もかおりちゃんの主観になります。

ブックマーク・評価等いただけると励みになります。

お楽しみください。


主要登場人物

ユキヤ  主人公。隙があって鈍感。

かおり ユキヤの中学からの同級生。(実は小学校から。)

星奈  2年生の先輩。ユキヤの幼馴染。

唯   3年生。モデル並みの美貌の持ち主。

五日市先生 かおりのお姉さん。

翌日、唯さんの家に集合することになった。

今日、ユッキーは通しでバイトなので、都合が良いと言えば良いのかもしれない。

とは、言いつつも久しぶりの女子会は、ちょっと楽しみな気もする……。

駅前で星奈さんと待ち合わせ。


「こんにちは、星奈さん。」


「うん。こんにちは。」


今日の星奈さんのファッションチェック。胸のあたりからフリルをあしらったブラウスに膝上のスカートにちょっと高めの靴が脚長効果を演出してる。うん。これは私にも使える!


「かおり、あまり見られると恥ずかしい……。」


「あ。ごめんなさい。つい。」


星奈さんは、たぶんすごくモテるタイプだ。男子的に守りたくなるタイプだと思う。セミロングの髪とぱっちりした瞳。あまり笑顔を見せないけれど、笑うとアイドルみたいにかわいい。この人が小さい頃のユッキーと男の子並みに遊んでいたなんて想像できない。


「かおり、今日もかわいい服着てるね。良く似合っててうらやましい。」


「星奈さん照れるからお世辞はやめて。」


「お世辞……。たぶん私、お世辞言えない。」


確かに、お世辞が言えるようなタイプじゃないような……。星奈さんに言われるとうれしい。今日は、夏らしいワンピースに薄いカーディガン。デートでも使えるくらいの服装で来て良かった。


唯さんの家に着くと、星奈さんが軽く挨拶をして勝手に入る。さすが、親戚の家。


「いらっしゃい!2人とも。」


唯さんの今日のファッションは……。ジャージにTシャツだ。しかもアニマルプリント!

部屋着が結構なセンスだったんだ……。普段と違う唯さんは、ちょっと残念な感じで、とても好感が持てた。


お茶を淹れてもらって、少し落ち着いたところで、本題に入る。


「ルポのバイトに、佐々木麻友さんが入りました……。」


「えー!」

「えー!」


「それでですね。初日に、ユッキーと公園で何か話をしたみたいなんです。サークルの事も知っていたし。なんだか私、居ても立っても居られなくて。」


「そうなんだ……。それで佐々木さんと言う人がどんな人か、全然分からなくて、かおりちゃん、どんな人なの?」


「佐々木さんは、清楚で可憐。中学時代は、よく男子から告白されてました。全部、断ってたみたいですけど。休日にボランティア活動をしていたり、内面も申し分ない感じです。でも、あまり男子と話をしているのは見た事ないかもしれません。あっそう言えば、ユッキー同じクラスだった気がする……。」


「かおりちゃん、それ結構重要な情報だと思うよ!」


「ちょ、ちょっと友達に確認してみます。」


ラインで、中学時代、ユッキーと同じクラスの友達に確認する。内容が内容だけに、かおり、まだ好きだったの?とからかわれたけど。


「同じクラスでした……。クラスで男子と話すことは、1人抜かして話すことは殆ど無くて、その1人がユッキーでした……。みんな付き合ってると思ってたくらいだったそうです……。」


「う、うん。思わせぶりなのは昔からだということは、よくわかったわ……。」


「ユキ君。ちょっとイラっとするかも。」


「待って、待って2人とも!ユッキー別に悪くないです!むしろいつものユッキーです!」


「た、確かに。冷静になりましょう……。」


唯さんも取り乱すなんて。今回は、私がしっかりしないと。


「とりあえず、何かあったら、また連絡します。今日は、普通にお茶しましょう。お茶。」


「そ、そうね。かおりちゃんお願いね。」


中学時代のユッキーはもっさりだったけど、話をしたり接したりすると、やっぱり魅力的だと思う。佐々木さんがユッキーを好きなのは、その内面が好きなのだろうと思うと、ライバルということ以外は、私たちと同じなんだと思う。それに、恋愛は自由だから、何もできない。私たちも負けないようにする以外……。


そんな感じで、いつものように女子会は終わった。

ユッキーは、初春になんて来なくても良かったような気がする。女子に囲まれなくてもいつもモテモテで、私は、いつも不安でドキドキが止まりません……。

ご感想・レビュー・ブックマーク・評価、いただけると幸いです。

よろしくお願いします。

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