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その勇者、かつてはモブキャラ設定でした  作者: 蜜柑クロ松
第二章 闘技会
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第15話 独自魔法(3)

「う〜〜〜〜ん...」

独自魔法(オリジナル)』...結構奥が深いなぁ...。自分の戦闘スタイルを決める大事な能力...。

「う〜〜〜〜〜〜〜〜〜ん...」

「な〜にをそんな悩んでるよ」

「あ、俊君...」

集合時刻少し前、外で買い物をしていた俊君が宿舎に入ってきた。何か色々な物が入ってるけど...何に使うんだろ...。

「もしや自分がどんな能力にするかって考えてるの?」

「え、なんでわかるの?」

「そりゃあ平次から聞いたかんね」

「知り合いだったんですね」

「昔は一緒に旅してたんだよねぇ、俺だけ任務で省られたんだけど」

「あら...」

そっか、あの二人は何処かしら接点があるんだ。通りで二人とも強いわけで...

「『独自魔法』ね〜、これだって思ったらすぐ使えるけどイメージが無いとそうなるよなぁ」

「...俊君は十数も魔法(わざ)があるんですよね?」

「え、そんなとこまでバラされてんの?...ん〜まぁ大きく分けちゃえば二つなんだけどさ」

「大きく分ければ...?」

「まぁそんな難しいことは考えなさんな、ただでさえ文才の無い作者の脳が疲労でパンクするよ」

「ぶんさ...え?」

「そうだなぁ、ほんとにどんな魔法欲しいってないの?」

「う〜〜ん...」

そう言われてもあんまり無いというか...無いと...いうか───


───無力者の雑魚の癖に───


「...見返してやりたい」

「...お?」

かつての辛い過去を不意に思い出し、その過去から一つの結論を出す。

「僕は無力者であることをネタに村ではずっと虐めにあっていました。新たな魔法を伝授すれば実験台にされたり、模擬試合で上手くいかなかった憂さ晴らしをされたり...」

「ひでぇ奴らだな」

「そうやって苦痛に耐える度に、魔法が使えないことを悔やみ、いつかは彼らを見返す程の力を手に入れたいと心から願いました」

込み上げてきた涙を堪える。俊君は黙ってこちらを見つめていた。

「仕返し...とは思いません。それだけで能力を覚えてもそれだけの強さに収まりそうで───」

「いい線行ってると思うよ、仕返しも」

「...え?」

「いいじゃん、仕返しの魔法。つまりカウンター系の魔法」

カウンター魔法...確かにそれはいいかもしれない。受けた分のダメージを全て相手に返す。うん、強そうだ!!

「ん〜けどただのカウンターじゃあ基本魔法でも覚えられるから微妙だよなぁ」

「あ...」

そういえばそうだ。ただの反射魔法なら僕も知ってるじゃないか。ん〜けどカウンターって響きもいいんだけど...。もっと強力なカウンター系の魔法...。

「...リベンジカウンター...ってのはどうでしょう」

「リベンジ...相手の攻撃を受けた分だけ魔力を吸収して増強するか...なるほど、いいんじゃねぇの?」

そうだ...相手の攻撃を受けた分だけ相手の魔力を自分の物にする能力...!!これだ!!魔力戦闘が基本化した世界なら!!

「応用すれば吸収した魔力をチームで分け与えたりとかもできるかもな、これはいい案じゃないの?」

「はい!!この路線で頑張ってみます!!」

魔法が使えるようになってから事がトントン拍子に進んでいくけれど、これはホントに有難い機会だ!!僕は絶対に『独自魔法』を使って強くなるんだ!!



───ノベルト王都 藤島所在宿舎───


「...なんか凄い考え事してそうだけど何かあったの和真君」

出掛けていた宇佐見と渚が帰ってきた。和真はさっき考えついた『独自魔法』について色々考えてるんだろう。

「ん〜まぁ...成長と言ったところかな」

「成長...?」

「え〜っと、とりあえず今から話すのは明日からのことだな」

「明日から...学園での授業なんだよね?」

「授業か...そんな好きじゃないんだけどなぁ」

うん、真面目な渚は置いておいて俺と宇佐見はあまり勉学は好きじゃない。

「和真君は知らないけど、あんたら二人ちゃんと最後までこなせるんでしょうね?」

「これから話すのは昼の日課について、昼の日課は前の迷宮攻略の組別で課題が違うらしいんだ」

「話を逸らさないでちょっと」

「...って、組によって違うの?」

「そういえば、昼からの魔法研究の授業の記載に書いてあった内容は人によって違ったみたいですね」

「あ、おかえり和真君の意識」

「?」

「そう、俺らの組は魔法研究においては自由と記されてる、自由にされるくらいには成長できてるってことだな」

「ん、じゃあ何もすることがないってこと...?」

「いや、自由ってのは『独自魔法』を磨けってことだと思うな。人によって鍛え方も違う訳だし」

「...じゃあ組でどんなことするか考えろと...?」

「そういうこと。その為なら何処行っても構わないんだし」

「...何をするの?」

「そうだなぁ...」

俺らのパーティは和真以外は『独自魔法』を持っているし、和真もある程度内容は決まっているから習得まで日は掛からない。効率良く皆を強化するなら地表での訓練は恐らく物足りないから...

「俺達はひたすら迷宮潜って攻略かな」

「「えぇ...」」

「それの方が効率良く強くなれるだろう?」

「いいですね!!」

「「和真君いつの間にそっちサイドなの!?」」

和真は早く覚えたい一心っぽいな。うん、その方が覚え込ませやすいもんや。

「今から6週間後に闘技大会ってのが開かれる。その日までに全員がある程度『独自魔法』を使えるようになるのが当面の目標ってことでやっていこう」

「了解!!」

「「りょ、了解」」

...しかし中々大変そうだな。俺の技術向上もしつつ他三人も強化する訳だし...和真には『独自魔法』教えなきゃだし...

まぁなんとかなるだろ

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