温室皇子の亡命生活記
ヨーロッグ文明は大戦終結から2年目の春を迎えようとしていた。
キテイ国皇帝ジャックは各地に未だに残る爪痕をよそ目に息子に帝位を譲位することを考えている。然し彼はその前に記し残さねばならぬものがあると考えていた。
それは同い年の女性侍従ネマと占領された故国から逃げ去り、祖国再興という崇高な目標とネマや父王への愛情の念に挟まれた激動の半生だった。
*登場する世界は現実世界とは全く異なる場所であり、地名国名などは特定の国家を意識して名付けたものではありません。
キテイ国皇帝ジャックは各地に未だに残る爪痕をよそ目に息子に帝位を譲位することを考えている。然し彼はその前に記し残さねばならぬものがあると考えていた。
それは同い年の女性侍従ネマと占領された故国から逃げ去り、祖国再興という崇高な目標とネマや父王への愛情の念に挟まれた激動の半生だった。
*登場する世界は現実世界とは全く異なる場所であり、地名国名などは特定の国家を意識して名付けたものではありません。
0.前書き 1.祖国占領
2018/09/21 00:47