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紅と蒼の魔法使い  作者: 春夜 零桜
3/3

紅と蒼の月~副人格~

~ 紅月 斬夜 ~


「…ん、ここは…?」


あぁ、家か…いつ、帰ってきたんだ?


「起きた?斬夜(ざんや)


陣夜(じんや)…俺、確か狂獣(デイビースト)を殺して…どうしたんだっけ?」


そうだ、俺は店長の姿をとっていた狂獣(デイビースト)を殺したんだった…

それに…陣夜(じんや)に見られたかな……

俺のもう一つの顔、紅月(こうげつ) 零夜(れいや)

あの事件(・・)で生まれた俺の副人格(フェイカー)………


「倒れたんだよ…覚えてない?」


「いや、覚えてる…」


陣夜(じんや)は俺が覚えてると言ったその時からソワソワしている


なんでソワソワしてるんだ?


「なぁ…何か聞きたいことでもあるのか?」


俺が居心地悪くなり、陣夜(じんや)に問うた


「えっと、斬夜(ざんや)が倒れる前なんだけど…あれって何なの?」


陣夜(じんや)は不安気な顔をしながら問うてきた


やっぱり、見られてたのか…

ったく…零夜(れいや)の奴……


斬夜(ざんや)…?」


俺がいつまで経っても話す気配がないから不安に思ったのか陣夜(じんや)は、恐る恐る呼びかけてきた


「あっ…すまん、少し考え事してた…あー…っと確か零夜(れいや)のことだっけ?」


「まぁ、そうだけど…知ってるの?」


先程まで不安気な顔をしていた陣夜(じんや)は俺が零夜(れいや)の名前を出した瞬間、真顔なのに眉間に少しだけシワを寄せてこちらを睨んできた


「あー…うん…零夜(れいや)は俺の副人格(フェイカー)なんだよ、少し複雑な事情があってさ…詳しくは言えないんだけど…副人格(フェイカー)主人格(ペルソナ)を守る存在なんだけど零夜(れいや)の場合は俺の怒りの代行処刑人(フェイカーディーラー)


俺の説明が終わると陣夜(じんや)は腕を組んで考え始めた


「…ねぇ、斬夜(ざんや)


しばらくすると、陣夜(じんや)は心配そうな顔をして俺に聞いてきた


「なんだ?」


「その…零夜(れいや)って奴は君に害はないんだよね…」


「あぁ、大丈夫だぞ…アイツは俺が承認しないと表には出てこれねーからな…」


俺は問いに応えて、心配する陣夜(じんや)を安心させるために微笑んだ


「…そっか、なら良かったよ」


陣夜(じんや)は安心したようで優しく微笑んだ


「…何で、陣夜(じんや)はそんなに俺を気にかけるんだ?」


俺は陣夜(じんや)が起きてからずっと気になっていたことを聞いた


「えっと、あ〜その…ほっとけないというかなんというか…」


かなり焦っているのか手をブンブン振りながら誤魔化そうとしているのか、言葉が要領を得ていない


「言いにくいなら別に無理して言わなくていいぞ」


本当は気になるが、仕方が無いので俺自身が助け舟を出す


「…ごめん、いつか言うから」


陣夜(じんや)は寂しそうな悲しんでいるような表情(かお)して謝ってきた


「いや、俺は気にしてねーし…それに俺もただの好奇心で聞いたから無理にでも聞き出したいとまではいかねぇよ…」


少し罪悪感が湧いたので俺は問うのをやめた

でも…ほっとけない…かぁ……


「俺のことなんて気にしたって仕方ねぇのにな…(((ボソ」


俺は咎人(クラバルト)なのに…

何で、陣夜(じんや)はあそこまで俺を気にかけるんだ…?


「何か言った?斬夜(ざんや)


まぁ、今はそんなことを気にしている場合じゃねーか…


「いや?何でもねーぜ!それより飯、食いに行こーぜ!!」


頼むから、俺のことに首を突っ込んでくれるなよ

これ以上、誰も巻き込みたくないからな…


文が短いけれど気にしないで頂けると嬉しいです


改訂版に書き直したのでこの作品はここにて完結にさせていただきます。

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