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誰かさん達。

作者: *姫林檎*

この間電車に乗っている時に思いついた文章です。特に構成を練るわけでもなく、思いつくままに書いたので『なんて適当だ』と思ったらすみません。

いつからか、私の頭の中には『誰かさん達』が存在していた。


頭の中で誰かさん達は会議を開く。


私は電車に揺られていた。


のんびりと座り、ぼんやりと向こう側の席を眺めていた。


誰もいない席の向こうで流れる窓の外の景色を見ていた。


誰かさんが議題を発表する。


その直後誰かさん達が意見を言い合う。


あぁ、熱血だなぁと私はのんびり思った。


『このままでは駄目だ。多数決にしよう』と誰かさんが言った。


そして多数決が行われた。


それは明らかに少数派だった。


『次は・・・駅・・・次は・・・』


車内アナウンスが遠ざかる。


後、2駅で私の降りる駅。


多数派が私に文句を言う。


私はそれを無視することにした。


ゆっくりと目を閉じる。


車内アナウンスは聞こえなくなった。


・・・・・・・・・・・・・・・


『・・・駅・・・』


アナウンスが聞こえた。


私は目をこする。


そこは私が降りる駅だった。


ふらふらと立ち上がると何かが私のひざにぶつかった。


そちらを見ると小さな女の子がじっと私を見上げていた。


私はにっこりと微笑むと電車を降りた。


振り向くとさっきの女の子が私が座っていた席に座ってうつらうつらとしていた。


あの席は魔の席ではないだろうか、と考えた後つい昨日別の車両で同じように寝てしまったことを思い出した。


さっきの女の子は小学生だろうな。可愛かったな。


なんて、自分だってほんの数ヶ月前は小学生だったくせに。


あの頃は中学生が大人に見えた。


決まった制服、きちんとした髪。


同じ人間だとわかっていながらも、別の生き物に見えていた。


今では同じ人間なのに友達も家族も先生も別の生き物に見えてるけど。


今では同じ人間なのに高校生が大人っぽく見えてるけど。


義務教育を終えて自分のことを自分で決めた人間。


どうせ自分が高校生になれば同じようなことを考えるんだろうけど。


小学生が子供に見える割に小学校生活はほんの少し前のことに思える。


実際ほんの数ヶ月前のことだし。


私は改札口を通った。


そのうち高校生になって、大学生か社会人になって、おばさんになって、おばあさんになって。


私は小学生の頃を中学生の頃をどう振り返るんだろう?


今の記憶は、美しい思い出になるんだろうか?


できるんだろうか?


そんなのはまだ 遠すぎてわからない。

自分的には描写?の練習になったような・・・

どうだったでしょうか?私がいくつかは別として、同じようなことを考える人がいるんじゃないですかねぇ。

是非ご意見お願いします。

現在『本の虫』を休止してます。すみません。

どうしても11月ならではのネタが思いつかないんです。待ってる方はもうしばらくお待ちください。

これを越えれば12月、1月とネタ祭りですし!

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― 新着の感想 ―
[一言] 誰かさん達の会議の議題が気になる所ではありますが、ほのぼの良い作品ですね^^ 自分もそのくらいの頃は、そんな事を考えていたなぁ……と懐かしくなりました。
[一言] 夕陽(少し名前伏せ気味)です。 電車で良い話ですね。友達のオタクとの会話の話なのかなぁと思ってきました。 頑張ってください。 そういえば、棘草かがみさんの小説が面白いらしいよ
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