本当の友達その1
俺は常々最近思う事がある それは、すべてが完璧なやつはみんなからたよりにされる事だ
突然後ろから声をかけられた
先生「桐山今度からよろしくな」
俺「あっ、はい!頑張ります」
先生「先生は嬉しいぞ!
お前が学級委員になってくれて
学年トップでスポーツ万能
なんでもできるお前が学級委員になったおかげでクラスの雰囲気はよくなっていくだろう」
俺「先生におこたえできるように頑張りたいと思います」
俺は先生に軽く挨拶をして廊下を
歩いた
俺はふと中学時代を思い出していた
俺は中学時代は不良だったのかもしれない
学校は昼休みぐらいにきたり、休んだりしていた
でも、そんな事をずっとしている俺でも、テストの日だけは
真面目に学校にいっていた
といっても、俺は保健室でテストをうけていたが、それでも俺は
テストは学年トップだったので、
先生達も何も言わなかった
(言えなかった)が正しい
俺が学校にこないのに成績が良かったのが気に食わない奴がいたらしく、俺が中3の卒業前に学校に
行ったときには俺の机が無かった
それに、先生や生徒達は俺がいるのを気づいているのに、何も言わないし、俺がいない見たいに
された 俺は自分の居場所がどこにも無いように感じてしまい
とても悲しくなった
俺が学校に行っていた時によく行っていた屋上にいけば何か変わると思い学校の屋上に向かって走っていた 屋上のドアの鍵が無いと
開かないようになっている事を知っているというのに…
一応俺は鍵が掛かっているのを知っていながら、ドアに手をかけた
「あれ、開いてるぞ?」
なんでだろうと不思議に思ったが
どうでもいいやと思った
でも、屋上にはもう先客がいたのだ そいつは大の字に寝そべっていた そいつは俺がドアを開けた音に気づいて俺の方を見てきた
そして、そいつは俺に言った
「お前 サボりか?」
俺はなんだこいつと思いながらも
不機嫌そうな顔で「そうだけど、
サボっているやつに言われたらムカつくんだけど
何か悪い?」と言った
相手も初対面の人にこんなことを言われたらさすがにムカつくかなと?と思ったがそいつが言ったことは意外だった
「別に悪くは無いよ 確かに俺は
お前の人生にいろいろ言える立場ではない、しかしお前はひとつ
間違っているよ! 俺はサボっては
いないただ休憩しているだけだ」
そいつが真面目な顔でそんなことを言ったので俺はそのとき
久しぶりに笑っていた
俺「俺って今笑っているか?」
そいつ「うん、笑ってるよ」
俺「久しぶりに心のそこから
笑えた気がした」
そいつ「良かったな、俺お前の笑っている時の方が好きだぜ」
俺「さっき会ったばかりなのに、
よくそんなこと言えるね」
そいつ「まぁーな、俺の取り柄は
しゃべることなんだからな
俺の名前は毅堂愁
お前の名前は?」
俺「俺の名前は桐山隼人
よろしく、愁
愁はなんで、こんな所にいるの?」
愁は長くなるけど聞くかと言って語り始めた
俺は中学に入って
すぐに体調を崩してしまった
俺が体調をよくした頃にはもう
クラスの人ともう馴染めないでいた 小学校時代の友達は俺を気遣って俺にしゃべってくれたりしてくれたんだけど、俺はなんかそのとき久しぶりにしゃべりかけられたので何を喋ればいいか分から無かったので軽い挨拶をして誤魔化していた そのあとも何度か喋りかけられたが上手くしゃべれ無かった
そして家に引きこもった
それで中2になって学校にいけば
クラスも変わるのでやり直す事ができると思い学校に行った
とりあえず俺は席が近くの子にしゃべりかけてみた
その子は明るく俺に対応してくれて、とても嬉しかった
そのとき俺は、自分の取り柄を
しゃべる事にしようと思った
その後、何も起きずに中2は終わった
中3になってから俺はまた体調を崩してしまった
その結果が今の俺ってこと以上
愁は「俺 用があるから帰るわ」といって歩いて行った
俺は愁の歩く姿を見ながら
「明日も学校くるのか?」と言った
愁は「バーカ、明日は土曜だ
じゃあ、また月曜な!」
愁はそういって手を振りながら
俺に言った
俺はあいつがいるんなら学校も
楽しくなるかもと思う気持ちと
裏切られたらどうしようという気持ちがあった